第30話 俺って一人暮らしができるかも? (1)
(やったー! やったー! やったぞー! 俺の一人暮らしが始まる!)
だから(やったー!)と、俺が脳内で吠え、叫ぶと。
「あなた?」と、家のお袋様の声が、俺の耳へと聞こえるから。俺はまた聞く耳を立てる。
そう、盗み聞きを始める。
「……ん? 何だ、お前?」
すると当たり前のように、親父様がお袋様へと首を傾げる声が、俺の耳へと聞こえるから。
(フム)、(フムフム)と、俺が思えば。
「新作をお兄さんの家に下宿をさせてもらうと言う案はどうかなぁ?」と言った内容の言葉が。この家で気楽な一人暮らしが満喫出来ると思っている俺の耳へと聞こえてきた。
(えっ! 嘘? 俺が伯父さんの家に下宿?)
だから俺は瞬時に、こんな事を脳裏で呟き、自身の顔色を変えてしまう。
だって俺の気楽な一人暮らし、今後のプラン……。
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