第29話 転校する? しない? (11)
それなのに俺の両親は我慢をしたって……。じゃ、お前等夫婦は俺がいない時にはどれだけ吠え、叫び、鳴いているんだよ! と。俺が自身の両親へと、息子の優しさと言う奴で、下の二人にばれないように悪態をついていると。
「方針で考えようよ」
家の親父様が、俺の想いが叶いそうな言葉をお袋様へと告げ始めた。
だから俺は『よし!』だよ。自身の脳裏でガッツポーズを決めつつ呟けば。
「うん、そうね。そうしましょう。あなた……」
家の親父さまの言葉を聞き、何だかんだと言ってもお袋様は未だ三十歳過ぎたばかりだから、大変に嬉しそうな声を漏らすから。
(お袋、よかったな……。親父と仲良くするんだぞ!)と、俺は自身の腕を組み──。
「うん、うん」と俺は、頷きつつ首肯をするのだった。
◇◇◇
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます