第20話 転校する? しない? (2)
「母さん?」と、お袋様へと声をかける。
「……ん? 何?」
お袋様は親父様の問いかけに対して、自身の首を傾げたと思うから?
「儂、最初はさ、新作を引っ越し先へと連れていくつもり……。そう、あいつの事を転校させるつもりでいた……。どうせ、あいつが入学した高校は、県内一のワースト高校……。未だにバイクでの通学迄許可をしている、カミナリ族が沢山いる。本当にどうしようもない、ぼんくら高校だから、新作の事を転校させれば良いとぐらいしか思っていなかったんだよね。母さんの話しを聞くまでは……」と。
家の親父様が、にへらと笑いつつ、お袋様へと告げるのが、二階の自身の部屋で『フムフム』と聞く耳を立てていた俺の耳へと聞こえてきた。
だから二階にいる俺は驚愕──!
自身の両目を大きく開けながら(えっ! うそ? マジ? 冗談だろう?)と瞬時に思う。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます