第19話 転校する? しない? (1)
「う~ん、う~ん」と、家の親父様の煩いぐらいの呻り声が、俺がいる自身の二階まで聞こえてくるから。親父様の呻り声が、俺の勉強の妨げになっているから。
(親父、煩い! 邪魔だ! マジで少し、静かに呻ってくれよな! お願いだから)と。
俺は自身の脳裏で不満に思いつつ、数学の方程式とか解いている。
でも本当にわからないから俺は、中学生の頃の教科書を出してきて、問題を解き始めると。
「どうするのお父さん、新作の件は?」
家のお袋さまが俺の件で、何かを親父に意味深に尋ね始めた。
だから俺は(何だろうか?)と思いつつ。また二階の自分の部屋から両親の会話に聞く耳を立て始める。
「う~ん、どうするかな?」
家の親父様は多分? 二階の部屋──。俺の部屋の位置を見上げ、見詰めつつ、また悩み始めた声を漏らす。
でッ、少しばかり、「う~ん」と呻れば。
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