第11話 よくある、今日か〇俺は! の話だ(7)

 だって直ぐに親父様の口から。


「そうだな、母さんの言う通りだ。俺も今、母さんから話しを聞くまでは、あんな高校、本当に行かせて良かったのかな? と、後悔をしていたよ。人によっては、【えのかわ高校】に行かせるぐらいならば、定時制高校か職業訓練学校へと行かせた方が良いと言う人達も多々いるからな……」と、にへらと笑いながらの台詞が漏れれば。


「でしょう、お父さん」と、お袋様もまた納得してくれるから。


「うん」と、親父様の頷き。


 その後は、お袋様につられ、もらい泣き、嗚咽を漏らしている声が、俺の耳へと聞こえてきたから。


 俺も「うぅ、ううう」だよ。


 俺も親父様とお袋様につられ、嗚咽を漏らしつつ。


(本当に今までは迷惑をかけたね……。親父、お袋、ごめんよ。今度こそ俺は、頭の良い子になるから……。本当に頑張るから……)と。


 俺自身も今日か〇俺は! 頭の良い男に生まれ変わる! と決意をした。


 まあ、したのだけれどさ。俺の下……。



 そう、下の部屋の方は、更に盛り上がりをみせているようでね、二人……。



 家の親父様とお袋様の会話は更に俺の耳へと聞こえくる。


「母さん、それはそうと新作って真面目だけれど。クラスで虐めに遭ったりしていないのか?」と。


 家の親父様は、大人しい俺の身の上、身体が心配になり、お袋様へと尋ねかけるのが、俺の耳へと聞こえてくる。



 ◇◇◇

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