第2話 アイちゃんのお気に入り
うちには2歳になるシャム猫のアイちゃんがいる。
性格は、人懐こくて甘えん坊。
ほぼ人見知りはない。
遊びに来た人に、遊んでとすり寄っていく。
みんなアイちゃんにメロメロになってしまう。
そんなアイちゃんのお気に入りがいくつかある。
1つ目は、ダイニングの椅子の背もたれの上にバランスよく乗ること。
最近ダイニングの椅子を買い替えた。
少し前までは、キャスター付きのソファーのような椅子だったが、十数年活躍してだんだんぼろぼろになり、キャスターの調子も悪くなり、それでも騙し騙し座っていたがとうとう椅子が悲鳴をあげたので買い替えたのだ。
アイちゃんは、前の椅子のふかふかな背もたれの上に乗ってくつろぐのが好きで、1日の大半をそこで過ごしていた。
あくびしたり、窓の外の景色をみたり、お昼寝したり、しっぽでバランスとりながら。
私は器用だなといつも感心していた。
今度はキャスターではなくそんなに背もたれもふかふかしていない椅子にかわってしまった。
家具屋さんで同じような椅子を探したのだがなかったのだ。
今度のは、背もたれが前のに比べて幅が狭い。
さすがに、もう背もたれに乗らないだろうと思っていたが、アイちゃんはかわらず器用に乗って今日もまたくつろいでいる。
2つ目は、ダイニングの窓際にある座椅子。
椅子の背もたれに飽きると、次は座椅子に移動して窓の外を眺めたり、お昼寝したりしている。
日当たりもよいので暖かいのだ。
うちの家族もダイニングかテレビ前のこたつに自然に集まってダイニングテーブルで動画見たりゲームしたり、こたつに寝転がったり各々好きなことをしている。
アイちゃんは人が集まるリビングダイニングにいると落ち着くみたいだ。
3つ目は、釣竿のような糸のさきにキラキラした羽がついているおもちゃ。
よくうちの子供たちがアイちゃんと遊んでいる。
アイちゃんは、子供たちが学校に行っていない時も自分でアイちゃんのおもちゃ箱から引っ張りだしてよくひとりで遊んでいる。
そして遊んでほしい時は私のところに持ってきて遊べと言う。
4つ目は、ケージの中のハンモックだ。
部屋の中で過ごして満足すると、今度は自分からケージに入って、ハンモックでまたお昼寝をする。
なにか要求したい時、よくアイちゃんはハンモックをゆらゆらさせながら「ネエ」と言う。
夜もハンモックでよく寝ている。
今もハンモックで寝息をたてている。
5つ目は、お恥ずかしながら私のたぽたぽのお腹の上だ。
私が、よく仰向けで寝転がってスマホで動画など見ていると、お腹の上に乗ってきて、スマホを鼻でよけて、私にかまってと言ってくる。
それでも、スマホを見るのをやめないと、今度は私のお腹の上で背を向けて座りなおしてしっぽで顔を撫でてくる。
あんまりくすぐったいので私は降参してアイちゃんと遊んぶのだ。
そんなアイちゃんがハンモックから早く寝ろとでも言わんばかりに見ている。
寝てたんではなかったの?
はいはい寝ますよー
おやすみ。アイちゃん。
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