氷の大魔導師にお漏らし疑惑が生じたので、炎の大魔導師がお世話をする -6-

 イワトビーが現れたと同時に、フレデリック君の体はすっかり乾いています。


「この水の集まりの正体が、イワトビーだったということでしょうか」


「そんな、まさか……」


 驚いているフレデリック君の前に姿を晒しながら、


「そうペン!」


 イワトビーは肯定している。


 身長はフレデリック君と同じ、1メートルくらいです。


「どうやらそうみたいですよ」


「うう……」


 フレドリック君はそれとなく、ショックを受けているようです。


「でもどうして、イワトビーが水に変化してまで、ぼくにくっついてきたのかな」


「そんなの決まってるペン! あのときヒョウザリン地方できみとぼくが勝負したとき、きみはぼくにとどめを刺さないでいてくれたペン。それどころか、全魔力を使って、傷ついたぼくの命を救ってくれたペン。でも、ぼくはもうモンスターとしての力は失ってしまったペン。そんなできそこないはいらないって、仲間たちからヒョウザリン地方を追い出されてしまったペン。だから行くところがなくなって、フレデリックを追いかけてきたペン」



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