炎の大魔導師と氷の大魔導師は大図書館を目指す -6-
地図通りに進んでいくと、森の中に突如洞窟が現れた。
実にわかりやすい外観です。
では、いざ。
暗がりの中に、ぽつぽつとランプの灯りがある。
確かに町内会によって、それなりに整備されたダンジョンのようです。
出てくるモンスターも弱小クラスばかり。
これなら、炎魔法だけでもなんとかなりそうですね。
ただやはり、このクラスの魔物を倒していても、金銀はたいして望めそうにありません。
どんどん進みましょう。
しかし地下階段を三階分下りていっても、変化はなし。
ゴールドモンスターとはいっこうに出会えず、これでは骨折り損のくたびれもうけです。
他にも洞窟にきている人とは何人かすれ違いましたが、特に金儲けできて喜んでいる様子はなく、ひとしきり地下に潜ると、結局あきらめてまた地表に戻ってきているようです。
効率、悪いですね。
小物相手でも魔力は消費しますし、そろそろ切り上げ――。
トントン。
? 誰か今、わたしの肩を触りましたか?
トントン。トントン。
……困りましたね。
振り向いたら、目が合ったのはモルダリンマンです。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます