これと一緒のことしよ  (一話完結)

「ねぇ、何作ってるの?」

湊は、料理が得意だ。

今、包丁で、野菜を剥いている。

えりは、料理している湊に後ろから抱きついている。

「ん?食事風サラダみたいな。ローストビーフ使って」

「へー、おしゃれ〜」

「初めて作る」

「湊、失敗したことないよね」

「いつもある程度作ったことあるやつを、えりに作ってるから」

「そっか…。ありがと」

湊をギュっと抱きしめる。


「あんまり動かないでね。手、切れたら大変」

「うん」

「なんなら、ちょっと離れてて…」

 「うー」

「作りづらい…」


えりはプイッと、ベットの方まで行った。

「携帯で漫画読んで待ってる」

「何の漫画読んでるの?」

キッチンから、湊か声をかけた。

「…内緒」

「ふ~ん。テレビで見たけどさ。今の女子は、女子用のエロ漫画読んでるって…」

「流行ってるからね…」

「えりも?」

「…見たことはあるよ」

「へぇ。いいね。今度見せて」

湊は、楽しそうに言った。


「美味しいよ」

湊の、作ったサラダを二人で食べた。

「うん。なかなかいい出来だったな」

湊は満足そうに笑った。

「お家で、こんなの食べれるってすごいよね」

「感謝しなさい」

「はい…」


「ごちそうさま〜」

えりは湊の料理を作ってもらった時、食器だけは、洗うようにしている。

えりが、食器を洗っている間、湊は、ベットでゴロゴロしている。


「湊、何見てるの?」

湊が携帯をいじってたので、聞いた。

「女子用のエロ漫画」

「なんでそんなの…」

えりは、ベットの端に座る。

「ほんと。エロいね。男用と変わらない」

「変わるよ。ちゃんと愛があるでしょ?」「えりも結構見てるんだ…」

「見たことあるだけ…」

「ふーん。これ、見て。すごいよ」

えりの横に座って一緒に漫画を読んだ。 

「ね。…これと一緒の事しよ」


湊は、キスをしながら、えりをベットに押し倒した。

湊は、えりの服を脱がして、まずは胸、そのから下に向かって舐めていく。

「いや、恥ずかしい…」

『ほんとは、気持ちいいんだろ』

「いや…」

『濡れてる…』

「や…」

『とろけるまでなめるね…』

湊は漫画を読みながら、した。

「ん…!イクっ…」

「まだ舐めるよ…」

「だめ…。もうほしい…」

「ダメ。…もう一回いこうね…」

また激しく舌と指でいじる。

「やだ…!」


「じゃ、入れるね」

「はやく…」

湊のが入っていくたび、えりは湊のを締め付けた。

「あっ…。えりの中、きつい…」

「ん…、湊のが中に入ってるって考えるだけで、興奮しちゃう…」

「エロ…」

「動いて…」

「うん…、俺も我慢できない…」

湊が動くたび、えりの体が欲しそうによじれる。

「ごめん、すごい動きたいっ…」

「うん…、して」

湊はえりに強く打ち付ける。

「あっ…」

「えり…気持ちいい?」

「…ん…すごく…」

湊がもっと激しく動く。

湊とえりが一つになっていく音が繰り返される。

「やだ…、いく…」

「いけよ…」


「ねぇ、この漫画みたいに、朝になるまでしてみたい」

湊とえりは優しく抱きしめ合いながら、布団にくるまっている。

「泊まりは、無理」

「夜、家で孝司一人でも大丈夫でしょ」

孝司はえりの9歳下の弟だ。

「嫌」

「…俺より大事?」

「…湊の家に泊まる事よりは大事」

「…」

「湊だって、春乃ちゃんの事考えたら、わかるでしょ?」

春乃は、湊の9歳下の妹だ。

「うん…」

「…待っててくれないの?」

「うん」

「…そう」

「待つ」

「そう…」

「待つから!」

えりは、湊の焦った顔を見て笑った。

「湊、大好きだよ」

えりは湊を強く抱きしめた。

「どのくらい?」

湊はにっこり笑ってえりを見つめる。

「…宇宙一」

「…あんまり、大きい事言うと逆に信憑性ないよ」

「面倒くさ」

「面倒くさくても、好き?」


「…好きだから。…もう黙って」

湊が何か言う前に、えりは、湊にキスをして黙らせた。


「こういうの、やってみたかった」

えりは、ニコッと笑った。

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