湊とえり 「俺の家、来て…」
えりは、毎日、湊の事を考えて、外出のたび、湊がいないか探していた。
だいぶ時間がたった頃、えりは家から離れた駅で、湊を見つけた。
えりは思わず目から涙がこぼれた。
「湊…」
えりに気がついた湊は、急に引き返し逃げていった。
「待って…」
駅は混んでいたから、湊はうまく進めず、えりは湊に追いついた。
えりは、湊の腕をぐっと掴んだ。
「なんで逃げるの?」
「…。ごめん…。前は酷いことして」
「…ずっと探してた…。会いたかった」
「なんで…?」
絵理は、湊を抱きしめた。
周りの目も気にせず、湊にキスをした。
湊は、驚いてえりを見た。
えりは、まっすぐに湊を見てまた抱きしめた。
湊は、えりの手を取ると、ひと目のつかないところまで引っ張って行って、唇を優しく包むようなキスをした。
えりは、それに応えて同じようにキスをする。
「…えり…」
湊が小さい声で、名前を呼ぶと、強く抱きしめ、激しくキスをした。
お互い舌を絡ませ、深くむさぼりあった。
「ん…」
湊の手が、えりの体をはう。
えりも、湊の体をさらに強く抱きしめた。
湊の手は、えりの服の内側にはいった。
「だめ…」
言葉を、返す事もなく、続ける
「湊っ!」
湊はもう一回優しくキスをした。
「…俺の家、来て…」
「うん…」
2人は手を繋いで足早に湊の家に向かった。
そして、玄関に入ってすぐキスをした。
お互いに体をまさぐった。
湊が、えりの服を脱がす。
湊の手が、えりの胸に行き、優しく触る。
「ここじゃいや…」
湊はかまわず、手をしたに這わせていく。
「いやっ…」
「ベット…?」
「うん…」
湊はえりをお姫様だっこして、ベットまでいき、おろしたあと、すぐに深いキスをした。
そのキスはえりの胸へ行き、舌の先で舐めはじめる。
「や…」
「服…、邪魔…」
「ん…」
えりも湊の服を脱がせる。
お互いの肌を重ね合わせるとまた体を触りあった。
湊の指が、えりの中にゆっくり焦らすように入っていった。
「あぁ…」
指の動きが激しくなる。
えりの音が部屋に響き渡る。
えりも湊のを触った。
「ん…」
「あぁっ!」
えりの声に反応して
湊はさらに激しくかきみだした。
「んっ!!」
湊はえりの目をみながら、えりので濡れた手を舐める。
「俺の入れたいっ…」
「うん…。入れて…」
「ん…」
そう言うと入れてすぐ激しく動き出した。
「あぁっ!」
「もっと声出して…」
「ん。気持ちいいよぉ…」
「俺も…」
出入りを激しくしたり、ゆっくりにして焦らしたり、とにかくずっと、繋がっていたかつた。
「お願い…。もう…」
湊はより激しく動いた。
「あぁっ!」
湊とえり、同時にはてた。
湊が、目を覚ますと、えりが自分の腕の中で寝ていた。
(こんな日が来るなんて…)
後ろからえりを強く抱きしめた。
えりが、湊の、腕を触った。
「起きたの?」
「うん」
湊がえりを後ろから抱きしめたまま話す。
「好きだよ」
湊は、改めて言った。
「うん、会いたかった。すごく」
「好き?」
「うん…」
湊は涙が出た。
「一生…、こんなことはないと思ってた…」
「…うん…」
「好きになんてなってもらえないって…」「…」
「なら…、自分の気持ちずっと隠してようって…」
「…」
「結局、隠す事も出来なくて、傷つけて…。自分が嫌になって…」
「湊…。好きだよ」
「うん…」
泣きながら、またえりを強く抱きしめる。
「…泣いたりするの初めてみた」
湊は恥ずかしくて、急いで涙を拭いた。
「泣いちゃうとこも、腹黒いとこも、湊の全部が好き…」
「…ホント?」
「湊がいないと、息苦しかった」
「俺、酸素?」
「酸素、酸素」
2人は少し笑った。
「湊が愛おしい…」
えりは、湊の腕に頬を押し付けて言った。
「愛おしい?」
湊は笑った。
「うん、愛おしい」
湊は、えりの髪に顔をうずめた。
「なに?」
えりが、一生懸命後ろを振り向こうとしながら聞いた。
湊は後ろの首筋に強くキスをした。
「俺の印」
「じゃ、私も」
「恥ずかしいからだめ」
「なんで?!」
怒るえりに、湊は笑った。
「愛してるよ…」
そう言って、また首筋に、今度は優しくキスをした。
人生で1番幸せだと思った。
湊は長い時間えりを、抱きしめていた。
「湊がこんなに遠くに住んでるなんて思わなかった…」
「えりに会ったら困るから…」
「でも、会えたね…」
「やっぱり…。偶然だけど、必然だ…」
「似合わないけど…。そうかもね…」
「似合わんね…」
「…だね」
2人は少し笑った。
湊は後ろから、えりの手を触った。
「手って、一番の性感帯何だって…」
えりの手を、ゆっくりそっと触る。
「ね、感じる?」
「…うん」
「また、したい?」
「いじわる…」
えりの、上から、被さるようにしてキスを始めた。
「今日は一日中したい…」
「うーん」
「拒否できないよ…」
「そんな…」
「止まらない…」
深いキスをして、また始まった…。
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