第20話 ビビッときた~
裏庭のハナミズキの横をすり抜けた時、腕に電流が流れたような、瞬間的にビビッとくる痛みが走った。この痛みは、覚えがある・・ハナミズキの葉の裏を見ると、やはり蛍光グリーンのあいつらが張り付いていた。クロシタアオイラガだ。
刺されるとかなり痛く、痛みはすぐにはおさまらない。
夫に殺虫剤散布を頼んでみるが、変り者の一面がある夫は「自然で良い」とナチュラリストぶっている。仕方なく目につくイラガを割りばしで取ることにした。
その後平日は仕事でイラガの事はすっかり忘れており、週末に窓からハナミズキを見ると、葉は無残にも食い荒らされ、葉の端にびっしりとイラガが並んでいる!! ハナミズキの悲鳴が聞こえてきそう。数えきれないほどのイラガ。
「自然で良い」なんて言ってられない。殺虫スプレーを急いで買ってきて、イラガの体にしたたるほど吹き付けてやった。
スプレーを吹けない高い所は、剪定鋏で葉を切った。ハナミズキはかわいそうな姿になってしまった。憎きイラガ。
調べると、「電気虫」とも呼ばれているらしい。
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