第15話 小さな軍隊
天気の良いある朝、洗濯物を干そうとベランダに出たら、小さな小さなカマキリの赤ちゃんが、その数100匹ほど、手すりや床にうじゃうじゃと。
こんな植物もない所に卵を産んだとは考えられず、ふ化後この2階のベランダに風に飛ばされてきたのではあるまいか。
カマキリはふ化したときは薄茶で、個体により2回目の脱皮で、緑色か薄茶かに分かれるらしく、そのメカニズムは解明されていないらしい。「俺、緑にするわ」「私は、シックにブラウン」なーんてその時の気分やノリで決めているのかも・・・
カマキリの赤ちゃんの1匹に、顔を近づけて見てみた。その小さな小さなカマキリは、もう一丁前に私に向かってファィティングポーズを取っている。
その日、洗濯物はベランダに干さなかった。小さな兵隊さん達に洗濯物を攻め落とされたら、困るので。
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