　幼子だった、息子の柔らかいほっぺに、ほくろを見つけた時のこと。

　一夜にしてほくろなんてと、実家に滞在中だったので、父に見せてみた。

　父は、仏壇から線香を持ってきて火をつけると、1センチほど離してほくろに近付けた。息子は気付かず機嫌よくおもちゃで遊んでいた。

　そのほくろは、じりじりと動き出した。よく見ると足がある。ダニであった。

　実家では犬を飼っていて、散歩時についてきたのが、室内にいたと思われる。

　父は、ティッシュペーパーでつかみ、食卓の上で、つぶした。

　最近、もっと簡単に捕る方法を知った。ダニに、油を垂らすのである。そうすると、息ができず苦しくなったダニが動き出す。引っ張ってとるのは、皮膚にガシッと嚙みついているので、皮膚にダメージが大きく、良くないらしい。

　先日初老の男性が、登山して数日後に脇腹にダニを見つけ、病院で取ってもらったそうだ。油で取る方法をお伝えしてみた。また嚙まれた時に・・・

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