作者がヤンデレを理解していない 第5話

朱里の家に着き、玄関に入り靴を脱ぎ、右に曲がり階段を上り左奥の扉まで進み、中に入るとそこが朱里の部屋となる。


「ねぇ朱里、僕ってどこで寝ればいい?」


朱里は、キョトンとして当たり前のように答える。


「私と同じベットだけど?」


僕も、それが当たり前のように答える。


「良かった、僕も朱里と同じベットで寝たかったんだよね」


そう言い、僕は荷物を置きながら聞く。


「朱里、一緒に風呂入る?」


「へっ?」


「聞こえてなかった?」


「いや、聞こえてたわ」


「なら、どうする?」


「1人でいいわ」


「分かった」


恥ずかしがる必要は、あるのだろうか?


「なら、先に入っていい?」


「いいわよ、それよりも場所分かるの?」


「もう、この家の間取りは、把握したからね」


僕は寝巻きを持ち、部屋を出る。


「おっと忘れてた、シャンプーとかタオルって使っていい?」


「いいわよ、待ってるわね」


聞きたい事も終わったし、気を取り直し部屋を出て、階段を降り右に曲がり、奥まで行き扉を開ける、そこが風呂場だ。


僕は、風呂場に入り、制服を脱ぎ、下着を全て脱ぎ浴室に入り、椅子を見つけたのでそこに座り、風呂の蓋を開け、お湯が張ってあったので、桶でお湯をすくいあげて、頭と体を濡らし、シャンプーをして、体を洗い泡を流し、コンディショナーと、家から持ってきた洗顔をして、また流し、お風呂に入る。


風呂に入ってる時に、物音がしたので多分朱里が来たのだと思い声を掛ける。


「朱里、僕今裸だから見たければ入ってきてねー」


すると、朱里は「むりー」と言いながら走り去って行った。

僕は、少し泣いた。


見ても良いのにてか、今後見る事が増えそうなのに。

大事な時に、取っておきたいのかな?


そんな事を考えながら、風呂を出て体を拭き、服を着て部屋に戻る。


「ただいまー」


朱里は、布団で頭を隠し、顔を真っ赤にしていた。

僕が、ベットに座ると朱里は寝巻きを持ち、走り去って行った。


◇◇◇


それから1時間後、僕はスマホでゲームをしたりして時間を潰して居たら、朱里が戻ってきた。


部屋にドライヤーがあるのでそれで乾かすらしいので、僕が乾かすことにした。


「そこに、座っててね」


朱里は小さく頷く。

僕はドライヤーを持ち、電源を入れて乾かしていく。

朱里は髪が長いから、時間がかかると聞いた。


それから、30分程掛けて乾かして、朱里に僕の髪も乾かしてもらい、寝る事にした。


「寝よっか」


「そうね、寝ましょう」


僕たちはベットに入り、僕が仰向けになり、朱里が抱きついて来た。


「落ち着く」


「それは、良かった」


僕は、朱里の手を握り一言。


「これからもよろしく朱里」


朱里も、握り返してきて。


「こちらこそよろしく幸太」


そうやって、僕たちの夜は更けていくのだった。

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