第4話 スマホの確認と僕の料理
泣き止んだ朱里と手を繋ぎ、早速僕の家に泊まる道具を取りに行こうとした時に、朱里が立ち止まり言ってきた。
「幸太の、スマホ出して?」
僕が、何も躊躇わずにスマホを差し出すと、朱里は少し驚いていた。
「躊躇わないのね?」
「いや、だって彼女にスマホ見せるの普通じゃない?それとさっきまで朱里が持ってたのに、今更隠す執拗ないし」
「ふふ、いい心掛けね」
僕の、スマホを操作して何かを見ていた、それから朱里は話しかけてきた。
「パスワード掛かってないのね」
「見られて、困る物なんて無いしね」
「SNS、使ってないのね?」
「必要ないかな?と思って」
「ゲームは、してるのね」
「フレンドは、居ないよ」
「最後は、連絡先だけど私以外の連絡先消すから」
何故か、そこだけ朱里の目からはハイライトが消えていた。
「うーん、お父さんのは残しといて、お父さんと僕しか家族は居ないからね、お父さんが悲しむ」
「なら、そこだけは許すよ」
と言って、朱里はルインを開く。
「ねぇ、幸太」
「どうしたの?」
「ルインに、私と幸太のお父さんと公式ルインしか無いのは気のせいかしら?」
「気のせいじゃないよ?朱里なら知ってるでしょう?僕がボッチなのは、部屋にあった写真に、僕が誰かと喋ってた写真なかったじゃん」
「確かにそうね、返すわ」
そう言って、朱里はスマホの電源を落とし返して来た「もう待ち受けにしてる」と言う、小声は僕には聞こえなかった。
「ありがとう、てか公式ルイン消さなくて良かったの?」
「そこは、いいわよ」
「なら、改めて僕の家に行こうか」
◇◇◇
それから、僕たちは家に着き荷物をバックに詰める。
「朱里、家に夕食ってある?」
「うーん、ないわね」
「なら、家で作ってから食べようか、何日かは帰って来ないし、食材が悪くなるからね」
「私、料理出来ないからお願い出来る?」
「もちろん、任せておいてよ、朱里に満足して貰えるように頑張るから」
「その前に、私の家に持ってくる物って詰めたの?」
「それは、もう玄関に置いてあるよ」
「早いわね、まだ10分しか経ってないわよ?」
「教材は、学校に置き勉してるし、寝る時の服と私服を何着かと、制服他に、歯ブラシとかスマホの充電器だけだからね」
「確かに、それなら早く終わるのも納得だわ」
「それでいきなりだけど、夕食何が食べたい?」
朱里は、少し考えてから答える。
「幸太の料理なら、なんでも食べたい」
だった、ならご飯と麻婆豆腐と餃子と卵スープに、スイーツで揚げないクリームドーナツでも作るか。
ご飯は、元々合ったので麻婆豆腐と餃子と卵スープを作って出した、すると朱里は
「美味しい、私の好みの味付け」
と言っていた、いつも僕が食べてる味付けと同じだったけど、好みが同じで嬉しかった、次に、揚げないクリームドーナツを出すと「また作って」と言われた、僕の作った料理を美味しいと言ってくれて嬉しかった。
食べ終わり、食器を洗い終わり家を出て、朱里の家に行った。
____________________
あとがき
どうも作者スパークです
作者はこの作品が伸びててビックリしてます
ちなみに作者が力を入れてるのはこちらの作品です
良ければこちらも呼んでください
作品名 スライムが足元に居ただけで叫ぶ最弱君
異世界ファンタジーの転生物です
https://kakuyomu.jp/works/16817330654073606197/episodes/16817330660907633174
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