あの時の気持ちを忘れないように想いあっていたい

エピローグ それから

「ただいま〜！！疲れた〜」

昨日は日勤、今日は深夜勤で朝の10時に帰宅。

今月から3交替勤務が始まった。

この４月から看護師として働いている。

わからない事だらけで右往左往する毎日だけど、やりがいのある仕事に充実した日々を送っている。

「おかえり〜、お疲れ様。」

ゲームしながらたくやが返事する

就職と同時に香川県に引っ越してたくやと同棲を始めた。

「朝ごはん食べた？」

「もう帰ってくるかなって思って待ってた。一緒に食べよ〜」

たくやは消防士として24時間交替勤務をしてる。

朝に交代だからたくやも帰ってきたとこじゃないかな？

ブランチを2人で作って、2人で他愛もない話をしながら食べる。

穏やかな日々が過ぎていく。

仕事の時間がお互いバラバラですれ違う事が多いけど、そんな事で揺らぐような関係ではない。

これまでに、一回別れてやり直してる。

そこからも別れようと思ったのは一回、二回の話ではない。

遠距離恋愛もしたし、お互い揺らぐ事はたくさんあった。

うちは相変わらず気持ちを確認するのが下手で勝手に思い込んで突っ走る。

たくやは相変わらず優柔不断。

うちの就職どうしようかって時、これからどうしていくか決めきれなかった。

このタイミングで離れるとたぶん無理だろうなってお互い感じてた。

こっち来てって言ってくれたらよかったけど、たくやは言わないし、泣きながら迷走して香川に来る事を決めた時たくやは見た事ないくらいの笑顔を返してくれた。

何年経っても本質は変わらず同じような事してるなと感じる。

うちは結局たくやと離れられないんだと思う。

きっとたくやも同じ気持ち。

このままずっと一緒にいるんだろうなって確信しかない。

幸せに満ちた日々。

きっと、これからもずっと。