第53話 卒業させてくれるみたい

「え?うち卒業できるん?

出席日数どう考えても足りなくない?

試験も受けてないやつあるよ?」

普通科の人が3年かけてする履修科目は1年生で全て終わってるのと、進学クラスで1限ずつ毎日余分に勉強時間があったのでプラスマイナス大丈夫だったのと、色々とあった事も考慮して判断したって説明してくれたけど、よくわからんかった。

3年の初め頃に今日出んかったら出席足りんぞってあなたが電話かけてきたよね?

そこからも真珠夫人にハマって行かんかったけど…?

ま、大人の事情があるんだろう。

なんにせよ、卒業させてくれるのはありがたい。


受験前の最後の三者面談。

両親来ないからうちは二者面談。


他の子は最終の受験校決めたり色々とあるんやろうけど、うちは何もない。

全員強制で申し込みして受けたセンターの結果も見ずに面談終了。


卒業したらフリーター。

自由になってこれからしたい事を考えたい。


嬉しくてたくやに電話

「聞いて!うち、卒業できるって」


「良かったやん。出席日数足りたん?」


「さぁ?説明してくれたけど、よくわからんかった!

でも、良かったわ」


「ほんまやな、あー、ついに高校生じゃなくなるんかぁ。制服姿、見納めとかな。

今日、制服で来てみる?」



この日は制服着たままエッチ。

はだけさせて脱がさんところが逆にエロすぎ。







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