第41話 自業自得ってやつ

たくやと電話

「…って事があってさあ。

何か言った?」


「あー…、こないだまなみちゃんに貸してたCDかおりが返しに来てくれたやん?

あれ、空やってさぁ。

中身だけを3日前持って来てくれたんや。

そん時に、玄関で帰らすのも何か…って思って中入れたんよ。

で、かおり何飲む?って俺、制服一緒やし、間違えてさぁ。

そっから俺、焦りまくって。

で、今やから教えてって言われて、付き合ってた時にピアス発見したことあったんやけど、それってそーゆう事?って聞かれて…

そんなんじゃないよ!かおりと仲良かったから、遊びに来た時に忘れて行ったんちゃうかなーって答えたんや。

ごめーん、嘘!ピアスなんて発見した事ない。

てか、とっさに嘘つくってことはそういうことって逆にバレバレ。しかもかおりなんや、最悪って。

何か言わなと思ったんやけど、何て言えばいいんかもうパニックでさぁ…

かおりと仲良いから私は振られたし、やり直してくれんって事なんやね、よくわかったって怒って帰っちゃって。

そんなこんなでたぶんバレました。」


「あー、それで。ま、うち、やってるから何も言えんわ。

自業自得な感じや。」


「ごめん、俺のせい…」


「たくやだけじゃないよ。

うちも誘いにのったし、半分うちのせい。

てか、あんまり学校行かんし、大丈夫!」


「卒業できんの?それ。行けよ」


「学校やからって起きようとしとんのに、引き止めて朝っぱらからして、学校行けんようにしてた人の台詞じゃないねんけど。」


「ははは〜、すんません。

てかほんま大丈夫?」


「うん、ほんまに大丈夫」

こんなの全然平気。

困る事はあったけど、凹む事はない。



もっとツラい事あなたにされてます。



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