第39話 離れられんってこと

はぁー…


やってしまった。

最低。

こうた…どうすんの…?

シャワー浴びながら胸につけられたキスマークを指でなぞる。


部屋に戻るとたくやがニヤニヤしてる。


「彼氏おるのにやっちゃったねー?」


「たくやのせいやん!!」

なんなん、こいつ。ニヤニヤして。


「いやいや、こっちだってこないだキスマーク見せつけられて、めちゃ気分悪かったんやから、そうなるやろ?」


「いや、ならんやろ?てかどうしてくれるんよ!思いっきりキスマークつけられてるんやけど」


「やりかえしただけですー!!俺ら離れられんってことが分かったんやし、ええやん?」

たくやが手を広げておいでってジェスチャーする。


「全然よくない!たくやのアホ!!」

言いながらたくやに抱きついて顔をうずめる。

離れられんって、やっぱり好きやって、それを確認したくないからしたくなかったのに。

せっかく友達って思おうとがんばってたのに。

何なん?この安心感と幸福感…

前よりも深みにハマってしまった。

心と身体がたくやを欲している。

この気持ちは誤魔化したり出来ない。



このままではダメや。

ちゃんとしないといけないことがある。










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