第38話 大嫌い…でも好き
はー…
電車乗って、アパート向かうと思い出してしまうからヤバいな。
ピンポーン
ガチャ、扉があいた。
「たくや、これまなみちゃんか!!!!」
話してる途中で腕を引っ張られて部屋に引き込まれる。
「ちょっ…」
壁に押さえつけられて身動き取れない。
何回も激しくキスされて息ができない。
「俺から離れんとってよ…」
そう言ってまたキス。
「マジで、好きなんやって」
あー…ヤバい。これはヤバい。完全にスイッチが入る。
「たくや大っ嫌い、こんなん離れれんようになるやん…でも…好き」
流されるままにそのままベッドに。
「他の男にやられっぱなしとか、俺、今日は優しくなんて出来んから」
「なんでもいい…して」
もう何も考えたくない。たくやが欲しかった。
たくやが好きって気持ちが込み上げて涙が流れる。
「なんで泣くん?」
「だって…めっちゃ好きなんやもん。
どうしたらいいんかわからんの!!」
「じゃ、俺だけにしてよ。俺以外にこんな顔見せてるとか…考えたら…めちゃくちゃにしてしまうやん」
「めちゃくちゃに…してよ…」
何もかも吹っ飛ぶくらいにして欲しかった。
「…!!煽んなよ…もうやめんからな!」
何回もイカされて、意識も何回飛んだかわからん。
1回だけでは全然足りなくて、その後も何回したのかはっきりとわかんないくらいした。
疲れ果てて寝てしまうまでその日はお互いの身体に溺れた。
たくやと一つになるとパズルのピースがはまるような感じ。
やっぱりたくやじゃないとダメや。
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