第17話 戦闘の準備
決戦は金曜日。
戦闘の準備はぬかりない。
地下鉄じゃなくてJRに乗り込んだ。
あの歌なんて書いて飲み込むの?
人?
とりあえず人を3人といわずたくさん飲み込んでおこう!
あまりに早く行くのも楽しみにしてました感が出る。
遅すぎたらダメだった時に逃げて帰ってこれなくなる。
20時着くらいがちょうどいいかな?
ダメだったら最終24時台の電車で泣きながら帰ればいい。
こういう時はスカート?マーメイドスカートで前にがっつりスリット入り。
上はVネックの薄手のニット。
化粧はマスカラ取れてパンダになるのは嫌だなってことで薄めに。
戦闘の準備はぬかりない。
途中の駅で無人の山の中の真っ暗な駅に停車するんやけど、その暗さに不安になる。
…怖い。
この闇に吸い込まれるような気がする。
ここで引き返さないとお先は真っ暗って暗示のようにも思えてくる。
一生懸命に人を書いて飲み込む。
いったい何人飲んだかわかんない頃、最寄駅に到着。
駅でたくやがヒラヒラ手をふってる。
うわぁー、思いっきりスウェット。
ヤバい、完全に間違えた。
会って第一声
「前からパンツ見えそうでばりエロい」って
あーっ!!めちゃくちゃ恥ずかしい。
やりたくておしゃれして来ました感がすごい。恥ずかしい。
自転車の後ろに乗ってアパートまで。
こんなに近かった?
何秒かでついた感覚。
「おじゃましまーす」
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