第18話 バカにしてますか?
「さー、どぞどぞ。
グイっとやっちゃってください。
わー、いい飲みっぷり!
おっ、社長!!」
完全バカにされてるのかな?
缶酎ハイをすすめられるがまま。
何だこれ?味しない?
何で、無駄にお酒に強いんやろう。
2本飲んだところで諦める。
緊張しすぎて味もわからん、酔えるわけない!!
たくやはなんか赤い顔してる。めちゃ弱いやん。
「大丈夫?お酒弱い?」
「大丈夫。…てか、こっち来てよ」
「えー…心の準備が…」
「じゃあ、俺シャワーあびてくるから、次かおりな。
はい、タオル」
はい?
心の準備出来てないのにいきなりシャワー浴びる?
タオル渡してシャワー浴びに行った。
待っててもソワソワする。
アパートはユニットバス。
何気に初めて。ほんまにすぐ横トイレなんや。
どこまで洗うべきなんかわかんなくて、シャンプーとリンスを教えてくれたから、それもするってことか。
あれ?全部したら普通にすっぴんで風呂上がりになるやん?
どうすればいいんかな?もう洗っちゃってるけど…
なんか視線を感じるって思ったらシャワーカーテン越しにたくやが見てる。
「わーっっ!!ちょっと待って、まだ見んといて!」
急いでしゃがみ込む。
「だって、遅くない?てか全部洗う?」
ケラケラ笑って、ひどくない?
だってシャンプーここって言うたやん。
「閉めて!もう終わる。開けてたら終わらん」
「はぁーい」
まじでなんなんこいつ?バカにしてるんかな?
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます