第15話 決戦は金曜日

『じゃあ、いつ来る?』

え?マジで?日を決める感じ?


『金曜日とか?』


『うん、じゃそれで。駅まで迎えに行くから、電車の時間連絡してきてな!』


えぇーー!!すんなり日まで決まってしまった。

ほんまに?

たくやとするの?

アパート着いたらテッテレーってまなみちゃんが看板持って出てくるやつ?

うわ、当たり前やけど金曜日って今週やん。

どうしよ…あ、ドリカムや。

ちゃうちゃう、それどうでもいい。

やっば〜、もうすでに緊張して吐きそう。



次の日からソワソワして何も手につかない。

罪悪感からまなみちゃんとは極力目を合わせないように。

ってしたかったけどクラスに女子少なくて体育したらそっこー無理だった。しかもほぼ見学ってゆうこの授業何?


「最近さぁ、たくやくん、なんかあんまりなんよね〜」

もしかしたらうちのせい?


「向こうは好きっぽいけど、こっちが微妙ってゆーか…、メールしてくるのウザくて」

あ、全然違った。

…まなみちゃんに構ってもらえんから、こっちに来るってこと?

それだったらムカつくな。


「じゃあ、別れたらいいやん」

これは心から思った。


「向こうが別れてくれるかな〜?

すっごい愛されてるからな〜」

………

「はい、はい。良かったね〜!

それ彼氏おらん人からしたらマジうざいのわかる?」


「あはは、ごめんごめん」


はぁ…

顔大丈夫だった?

えっと…これはたくやに騙されてる?

とりあえず1回やれたらいい的な?



…考えてもわかんないから、とりあえず進むしかない!!









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