第14話 まさかのチャンス到来
『あー、はいはい。
それでたくやさんは何か聞いてほしい話でもあるんですか?
聞くだけならタダですよ』
『聞いてもらうんやったら相談料払わないと、俺の体でいいですか?』
『そうですね、とりあえず一晩お願いします(笑)』
なんだこのやり取り?
ノリがよくてこんなアホなメール。
まなみちゃんにしなよ…って本命には嫌われたくないから出来ないやつか?
なんでこんなアホなやつ好きなんやろ、ほんま辛すぎ。
しばらく時間が経って
『俺、ほんまにかおりとやってみたい。
まなみちゃんより好きやと思う。
一回2人で会ってみて、無理やったらやめればいいし。ダメかな?』
え…えぇーー!!
これは何?携帯バグった?
ちょっと待って、落ち着こう、携帯閉めて。
もう一回開けても、文字に変化なし!!
好きって書いてる、やりたいって書いてる
ギャーー!!
これに何て返せばいいん?
これも冗談?
指が震える
『うちもやってみたい』って打ってもいい?
体でたくやが手に入るなら、全然いい。
やってみてやっぱりうちじゃダメって言われた方が諦めれる?
いやいや、冗談やからマジになんなって言ってくれる?
実はまなみちゃんと2人でふざけてメールしてたりする?それだとすごく怖いけど…
『友達の彼氏やからそれはダメやろ?』って送って、もう二度と連絡しない。
友達の彼氏に対する正解はたぶん、これ。
でも、チャンスなんじゃない?
正論言ったって状況変わんないんじゃないかな?
『うちもやってみたい』
かけてみる事にした。
まなみちゃんと友達やめるのは構わない。
たくやは最低だと思う。
…でも、好き
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