第33話 (友)勝手にしたらいい
ジェウセニュー・サンダリアンは無事だった。
そのことがどれだけシュザベル・ウィンディガムたちに安心を与えたか。
知れず心配がストレスとなっていた友人たちは一様に胸を撫で下ろした。
捜索を手伝ってくれていたうちの一人が男性ではなく女性だったという驚きもあったが、概ね問題なく見つけることが出来ただろう。
あとはもう帰るだけだと声を弾ませるミンティス・ウォルタの言葉を聞いて、<龍皇>は二人の側近と顔を見合わせた。
その顔には困惑が見える。
どうしたのだろうと伺えば、<龍皇>は銀色に光る白髭を撫でた。
「うむ……おぬしたちは家に帰りたいであろうがの、あのお子がそれをよしとするかどうか……」
「え?」
「あのお子は両親を助けに神界へ戻ると言い出すだろうよ」
「……神界へ……」
そういえば、神族(ディエイティスト)族長はジェウセニューの父である。そして一緒に母のルネローム・サンダリアンも行方不明なのだと神族の重鎮たちが言っていたと思い出す。
両親が行方不明だとジェウセニューが知っているのならば、確かに彼の性格上、探しに行くと言うだろう。
シュザベルは友人たちと顔を見合わせた。
「わしとしては、みすみす危ない場所へあの子をやりたくはないのじゃがのう」
「……危ない場所?」
神界のことだろうか。あの世界は魔獣もいないし、それほど危ない場所には見えなかったが。
シュザベルたちが首を捻っていると、<龍皇>の横でスハイルアルムリフが腕を組んだ。眉を跳ね上げ、不機嫌そうな無表情だ。
「……きさまらに言っても仕方ないことではあるが、神界は今、戦乱の危機にあるのだ」
「戦乱って……戦争!?」
スハイルアルムリフはこくりと頷く。
「族長である<聖帝>が行方知れずになったのはやつに反する者たちが画策したこと。<聖帝>さえいなければと思う神族は少なくない。そしてそのほとんどが<聖帝>の前の代の族長を支持していた者たち。あのころのような族長が新たに立てば、神界は再び死と絶望の世界となるだろうな」
あまりにも想像からかけ離れた話に一同は目を瞬かせた。
魔法族(セブンス・ジェム)である彼らにとって、戦争とはほとんど遠い世界の話ばかりだ。つい十五年前に終わったばかりの百年戦争時代ですら、集落に篭っていた彼ら魔法族は時折、魔族(ディフリクト)に襲われることはあっても戦争というほどの争いになったことはなかったのだ。
辺境の一部族である魔法族は世界から隔絶されていたこともあって、それなりに平和に暮らしていた種族。
いきなり戦争という言葉を出されても、実感は薄い。
「……それほど、前の族長の治世が酷かった、ということですか」
「私たちは見ていることしか出来なかったが、酷いなんてものではなかった。神族の半数が死に絶えたのではなかろうか」
「半数……!」
神族の実数はわからないが、それでも半分というのは大きな数字だ。
スハイルアルムリフは神族がいなくなれば、この地上の管理も滞ることになり、荒廃するだろうと言った。
「ボクたちも、他人事じゃない……?」
「しかし僕たちになにが出来る? いつも通りに過ごす以外、出来ることはないのではないかな」
フォヌメ・ファイニーズの言葉は正しい。
しかし聞いてしまった以上、ただ日常に戻ることが出来るだろうか。
いや、そもそも何故<龍皇>とスハイルアルムリフはこんな話を一同に聞かせているのだろう。
「わかるじゃろう、神界に今更行くことの危険さが。ましてやあの子は<聖帝>の子。私生児とはいえ、その血を真っ当に受け継ぐ者。どこの誰があの子を利用しようと近付いてくるやもわからぬ。……おぬしたちからも、神界へ行くのはやめるよう言ってはくれぬか」
「……」
困惑する。
だって、ジェウセニューの気持ちはわかるのだ。大切な家族が、大好きな両親が行方不明だなんてことになったら、きっとシュザベルだって探しに行く。きっと、最後に会った場所に行って手掛かりを探す。
しかし友人として、そんな危ないことはさせられないという気持ちもあった。
<龍皇>たちの言い分はわかるのだ。
シュザベルは友人たちと再び顔を見合わせる。二人も困惑が隠せない顔をしていた。
「ねぇねぇ、おじいちゃん。おれちゃんたち、しんじゃうですだか?」
「ちょ、ネフネ」
おじいちゃん呼ばわりはない。
シュザベルは慌てるが、ネフネ・ノールドはじっと<龍皇>を見ているし、<龍皇>はころころと笑っていた。
「ほっほ、大丈夫じゃよ。そうさせぬために、我ら龍族(ノ・ガード)の存在がある。神族が出来ぬことを我らがやる。ただ……そうさな、そのときは龍族の派閥も少しは変わるじゃろうから、もとの通りとはいかぬがな」
「ばばつ?」
「我ら龍族にはわしの下に二つの派閥がある。神族に近しい穏健派、エニヴィド。魔族に近しい過激派、リヴェド。今は神族が安定してはいるから穏健派(エニヴィド)がわしと共に地上を見守っておる。……ほっほっほ、まだ小さなおぬしには少々難しいかの?」
「……むっかしい、だす。でも、おれちゃんもシュザベルせんせも、フォヌメさんやシュマさんやイユにーちゃんたち、とーちゃん、かーちゃん、みんな、しんだりしない? なら、おれちゃん、がんばってセニューさん、セットクするよ!」
だってセニューさんがいなくなっちゃったら、シュザベルせんせたちがかなしいでしょ。
そういってネフネはシュザベルを見上げた。
シュザベルはその土色の頭を混ぜっ返すように撫でる。
「……でも、ユユエフメーのセニューさんのとーちゃんたち、ほっとけないよね。どうやったらセニューさん、セットクできるますか?」
「ご両親のことは、神界の方々にお任せするしかありませんね」
「うん、イユクンもそこは大人なあの人たちに任せるべきだと思うなー。セニューくんが一人、神界に行ったところでなにが出来るんだろーね?」
イユ・シャイリーンの口調はいつも通り軽いが、成人した大人からの意見として厳しさもあった。横で眉を下げたメル・ダーキーも難しそうに頷いている。
三人とも、ジェウセニューとはほとんど面識もないだろうに、彼を心配してくれていた。
ふぅ、とフォヌメが息を吐く。
「全く、本当に人騒がせな野人だことだね。さっさと会いに行って、殴ってでも集落に連れ帰ればいいだけじゃないか」
「いや、セニューの戦闘力、軽くヤバいからね?」
「私たちで止められますかね……。いえ、止めなくてはいけませんね。友人が危ない目に遭うのだと知っているのに黙って行かせるわけにはいきません」
「別にボクだってセニューがどうなったっていいって思ってるわけじゃないからね。もう。とりあえず顔合わせて話してみよう」
流石に初めて出来た友人たちに向かって短縮詠唱ヴォル・サンクぶっ放してくることはないだろう。あれで結構シュザベルたちのこと大好きなジェウセニューだ。
ということは、問題はどうやってジェウセニューに会いに行くか、だ。彼は黒く光る緑のドラゴンに乗って「底」の森に行ってしまった。
「島」にいる以上、誰か龍体の龍族に力を借りるしかない。
ちらりと<龍皇>たちを見れば、こくりと力強く<龍皇>が頷いた。
「わしが乗せて……」
「私が運んでやろう。<龍皇>さまの手を煩わせるものでもない」
「……わしだって小さな人属乗せたいんじゃが……」
しょんぼりと呟く<龍皇>を置いて、スハイルアルムリフは金色に輝く龍体へと変化した。あっという間の出来事に、一同はぽかんと口を開く。
三対の純白の角、滑らかな金色の鱗、角よりも鋭い牙が並ぶ口、尖った爪のある五指や太さのある長い尾……ため息が出るほど美しいドラゴンの姿だった。
翡翠の瞳がシュザベルたちを見る。
「乗れ。すぐに「底」まで送り届けよう」
ぴりぴりとその声を聞くだけで肌が粟立つ。
「おれちゃん、いっちばーん!」
「なに、負けていられないな」
そんなことを言いながら走っていくネフネとフォヌメを見て肩の力が抜けてしまったシュザベルはミンティスと共にスハイルアルムリフに近付く。
見れば見るほど大きな身体だ。ここに連れてきてくれた緑の龍族よりも大きな姿に知れず息を飲む。
くくと近くでフェリシテパルマンティエが笑った。
「わらわとは違い、そやつは人属を乗せるのが好きじゃ。遠慮せず踏んでやるといい」
「踏むって……」
少し背中に乗りづらくなった。が、そうも言っていられないので大人しくスハイルアルムリフの背中に座り込む。
最後にイユとメルが乗り込み、金色の翼が羽ばたきを始める。
とんと小さな音を立ててその巨体を支える二本の足が地面を蹴った。浮遊感。
背中に乗るシュザベルたちに気遣うような、ゆっくりとした下降だった。
その横を傘でふわりと浮くフェリシテパルマンティエ。
「気遣いすぎじゃ。ほれ、もっとスピードを出さぬか」
「薔薇姫どの……少々うるさいぞ」
ぐるぐると鬱陶しそうにスハイルアルムリフの喉が鳴った。くくくとフェリシテパルマンティエは笑う。
「始星卿は臆病じゃのう。人属なぞ、その程度で死にはせぬわ。ほれ、あの雷魔法族(サンダリアン)のお子なんぞ、マースティルダスカロスの滑空に耐えるどころか笑っておまえに挑んでくるではないか」
「……」
ため息を吐いたスハイルアルムリフは少しだけ降りる速度を上げた。ちょっとだけ、内臓が浮いたような心地がした。
ゆっくりと時間をかけてスハイルアルムリフは「底」に着地した。静かな足音すらさせずに降り立った場所は、少し離れたところにジェウセニューがいるのが見える。
一人で掌底や蹴りを繰り返す姿はやはり、元気そうだ。
「おうい、セニュー!」
ミンティスの声でようやく彼はこちらを見た。黄色い目がきょとんと丸くなる。
尻尾を滑るようにして一同はスハイルアルムリフの背中から下りた。数分ぶりの地面の感覚にふらりと足がよろけた。
「ミンティス、シュザ! それにフォヌメまで……え、なんだ、どうしてここにみんなが?」
「ばか、行方不明になったって聞いたから探しに来たんだよ!」
「へ? 行方不明? 誰が?」
「おまえだ、このばか野生児め」
「はぁ? オレが行方不明? ……マジかよ」
ミンティスが走ってジェウセニューに体当たりをした。いつもだったらその勢いで二人して転がるのに、ジェウセニューは少しよろけただけでミンティスを受け止めてしまった。
その意味するところに気付いたミンティスは唇を尖らせてジェウセニューの顎目掛けて頭突きする。流石にそれは受け止められなかったのか、ジェウセニューは痛そうに顎を押さえてその場に蹲った。
「なんだよ、元気そうじゃん。もう、心配させないでよね!」
「……ミンティス……流石に顎は痛いって……」
ジェウセニューを見下ろして、ミンティスがくすくすと笑う。
シュザベルが追い付くと、ジェウセニューが立ち上がる。ちょっとだけ、身体がしっかりしたような気がした。
「心配しましたよ」
「う……ゴメン。そんなことになってるとは思ってなくてさ」
「でしょうね。まぁ、集落に戻ってからモミュアさんの手料理ごちそうしてくれたら許します」
「モミュア関係ねーじゃん!」
「おや、気付いてなかったんですか? モミュアさんの手料理を振舞われてるときに自分以外の人がいるとちょっと拗ねた顔してるんですよ、セニューは」
「えっ、うそ!」
「残念ながら本当なんだよなぁ……」
「心の狭い野人だな」
「うるっせ、さっきからうるっせぇんだよ、このナルシー!」
むきーとフォヌメに食って掛かるジェウセニューを見て、ようやく友人が無事にここにいるのだと実感出来た。いつものやり取りだ。
「あ、そうだ。アーティアさんにもセニューの捜索手伝ってもらったんだよ。神界で別れたけど」
「えっ、ティア? ってか神界? なに、おまえら神界行ったの?」
セニューだって行ったんでしょ、とミンティスはすまし顔だ。
「アーティアさんから伝言です。『心配させるな、ばーか』だそうです」
「えぇ……」
「他にも手伝ってもらった人たちがいますよ」
シュザベルが背後に視線をやると、それを追ってジェウセニューもシュザベルの後ろを見た。少し離れた場所に立つイユとメル、ネフネに手招きをする。
イユは軽く手を振りながら近付いてきて、ジェウセニューを見た。
「やぁやぁ、キミが噂のセニューくんか~。イユクンは光魔法族(シャイリーン)のイユだよ、よろしくね!」
「え、よ、よろしく……」
「……自分は闇魔法族(ダーキー)の……メル……メルベッタ」
メル――メルベッタの自己紹介にシュザベルたちは目を瞬かせる。それが本名か。
最初からメルベッタと名乗られていたらきっと男性だなんて勘違いしなかっただろう。イユを見れば「てへぺろ☆」と舌を出していた。
シュザベルはため息を吐いて見なかったことにした。
「おれちゃんは地魔法族(ノールド)のネフネ! セニューさんより強くなったら、それはフォヌメさんより強いってことだす?」
「は? フォヌメ?」
「ちょっと聞き捨てならないな。この僕がこの野生児より弱いって!?」
「いや、実際セニューの戦闘力やばいの見たじゃん」
ミンティスが呆れてフォヌメを見る。
そのとき、森の奥の方から二つの影がこちらにやってくるのが見えた。
黒い髪が光の加減で緑にも見える頭に変わった角が生えた人物と小さな赤い龍体の子どもだ。
角の人物は背中に翼も生えており、服装はスハイルアルムリフに似たすとんとしたラインの白いズボン。上着は腰に巻いている。上は袖のない黒いシャツ。よく見れば頬に黒く光る緑の鱗があるのがわかった。
その足元をちょこちょこと歩くのは赤い鱗の小さなドラゴン。せいぜい大型爬虫類くらいの大きさで、しかしその頭にある大小四つの角が龍族だと示している。
「あれー、なんか人属が増えてるねェ」
「ひとがたくさんなのだ」
二人(一人と一匹?)は両腕と背中の籠にたくさんの果物を抱えている。そういえば、そろそろ昼時だと気付いて空腹を思い出した。
「マースさん、アル。えーとこいつらはオレの友達とその友達」
「へぇ、よくこんな辺境まで来たもんだ」
ジェウセニューは二人にシュザベルたちを示して紹介していく。マースさんと呼んでいる方はにこにことしながらそれを聞いていた。足元でアルと呼ばれた龍はきらきらと蜂蜜色の目を輝かせている。
「このヒトはえーと、指南役? についてくれたマース……マースティ……マースさんだ! こっちは友達になったアル! ……アル……アル、なんだっけ?」
「マースティルダスカロスさんだよ。マースさんって呼んでね♪」
「アルゴストロフォスなのだ! セニュくん、ひどいのだぞ」
「ご、ゴメンって」
アルゴストロフォスはよくジェウセニューに懐いているようで、彼の足にしがみついてくるくると笑った。
シュザベルの横で「伝説のドラゴンと友達になっただと……なんて社交性、どうしてそんなに主人公属性を持ちたがるんだこの野人は……!」とフォヌメが唸っている。本当に社交性があったらジェウセニューの初めての友達はフォヌメ(とシュザベル、ミンティス)ではないと思う。
とても和やかな光景だが、シュザベルたちは遊びに来たわけではない。
こほんと咳払いをして、ジェウセニューを見下ろした。
「セニュー、集落に帰りましょう。ご両親は神族の方々が見つけてくださるはずです」
「え……」
「ねぇ、セニュー。ボクたち、神界で族長さま……お父さんがルネロームさんと一緒に行方不明になっちゃったって聞いたんだ。一体、なにがあったの? <龍皇>さまは神界で戦争が起こるって言ってるし……」
あー、とジェウセニューはばつが悪そうに頭をガリガリと掻いた。
言い辛そうに、どう言っていいかわからないのだろう、言葉を詰まらせながら神界へ出かけてからなにがあったかを教えてくれた。
「いきなりだったんだ。父さんに突き飛ばされて、目の前で父さんと母さんがおっきな蛇に食われてさ……オレは気付いたらこの龍族の里にいた。……オレがちゃんと気をつけられたら、強かったら、魔法を使えてたら、父さんと母さんは無事だったかもしれないのに……」
「……セニュー、」
「だから、オレ、もっと強くなって早く神界へ行きたいんだ。父さんと母さんの手掛かりがあるかもしれない!」
ジェウセニューはぎゅっと両の拳を握り締めた。ミンティスは言葉を探して口どもっている。
シュザベルは――、
「馬鹿ですか、貴方」
「え、」
「いいえ、馬鹿でしたね。なんの連絡も寄越さずに人に心配かけるような人ですからね、馬鹿でしょうがないですね」
「な、なんだよ、シュザ……馬鹿馬鹿言うなよ」
「馬鹿だから馬鹿だと言っているんです。あなたがやるべきは神界に行くことではなく、集落に帰ってニトーレさまやみんなを安心させることです。決して、戦争が起こりそうな神界へ向かうことじゃない」
「そ、れは……悪かったって思ってるよ! けど、シュザに言われることじゃ……」
「いいえ……いいえ。私には、心配をかけられた私たちには言う権利があるはずですよ。ご両親の捜索は子どもであるあなたがすることではありません」
「な――、んで、そんなこと……シュザにはわかんねぇだろ、オレの気持ちなんて!」
「わかるわけないでしょう。でも、貴方だって私の気持ちはわからないでしょう!?」
大声を出せば、ジェウセニューはびくりと身体を震わせた。足元でアルゴストロフォスが威嚇するようにふーっと唸っている。
知ったことか。
こんなところでのん気に新しい友達と遊んでいたジェウセニューには、シュザベルたちがどれだけ彼を心配していたかなんて。
ジェウセニューはひゅっと息を吸って――、
「シュザにあれこれ命令される筋合いはねーよ! オレは神界に戻るんだ!」
ぎりと奥歯を噛み締めた。
振り上げそうになった拳を抑え、シュザベルはジェウセニューに背を向ける。
「勝手にしたらいい。もう知りません、私も勝手にさせてもらいます!」
おろおろとしているミンティスとネフネ、メルベッタを見なかったふりをしてシュザベルはスハイルアルムリフのもとへ速足で歩いていく。
「スハイルアルムリフさん、お時間を頂いてもよろしいですか? 龍族のことについていろいろ知りたくて!」
「……まぁ、いいだろう」
スハイルアルムリフは一度だけシュザベルの背後を見たが、ため息を吐いて一緒に来るようにと促した。
背後でネフネが呼んでいたが、シュザベルはもうそちらを振り返ることはなかった。
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