28話 輪廻
ガクホとリンコははっと目を開けた。
そうだったの、、。
私達は生まれ変わりだったのね。
私はワッカ。
僕は紅子。
だからなのね、ガクホ君を見た瞬間、懐かしいような不思議な感覚を覚えたのは、、。
ねぇ、森野さん、ふたりは僕らにどうして欲しいんだろ?
わからないわ、、。
例えば、私達が生まれ変わりだったとしても
年齢も違いすぎるし、、。
そうかな。
僕ね、森野さんの事が気になって仕方なかったんだ。
この気持ちは同級生の女子達やアイドルに感じるものとは違うんだなぁ。
私は、、。
とにかく、もう休もう。
明日からは本格的な治療の始まりなんだから。
リンコはそう言ってガクホをベットへ促した。
大丈夫?森野?顔色が悪いようだけど。
ガクホ君と何かあった?
川島が心配そうに顔を覗き込んでくる。
すいません。ガクホ君もやはりナーバスになってて。
まさか、こんな出来事を話しても信じてくれる人なんかいるはずない。
今は仕事に集中しなきゃ。
リンコはパンパンと自分の顔を叩いて気合いを入れた。
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