第567話 本格的に参戦

一旦王都に戻って王宮に立ち寄り任務の完了を正式に報告し、屋敷に戻ってチェリーやナツキちゃんの顔を見た後にオオサワ騎士団と魔法組の精鋭50名と共に最前線の砦へと逆戻りしたのであった。



俺達が砦に戻った時には戦況は大きく動いており、折角俺が小規模とは言えメテオインパクトをお見舞いして戦況を一瞬有利にして置いたのにその優位性は敵の莫大な兵力の前に覆されていたのであった。


どうやら敵は戦い方が手慣れて居る上に非常に巧妙で数で押してくるので厄介らしい。


更に厄介なのは今までの敵と違って魔法にも精通しており、攻撃力のある魔法騎士騎馬隊による魔法を織り交ぜて騎士と絶妙な連携を取って攻撃して来る事である。


これは戦法としては我がオオサワ騎士団と魔法組の連携に近い。


その所為で我が国の国軍や騎士団にも多少被害が出て王宮魔法師団が治療に当たって居たりと現場が混乱して居た。


其処にやって来た俺を見つけたユキちゃんの顔にパーッと明るい笑みが浮かぶのであった。


実際に現場の混乱は相当で特に国軍との連携不足の王宮魔法師団は上手く昨日して居無かった様だ。



しかし手伝いに来た感覚の俺に課題な期待をされても、そもそもが余所者で指揮系統に属していない俺には何の権限も無いのでどうしようも無いのだった。


なので、お手本とばかりに俺と俺の率いた騎士団100騎と魔法組50名の連携で1時間程、砦の外に出て敵の軍勢を引っ掻き回して削れるだけ削って暴れておいた。


そしてヒットアンドウェーでサラリと砦にゲートで戻って休憩に入るのであった。


勿論この戦闘に於いての負傷者等は皆無で我が軍は圧倒的な強さを敵味方の両陣営に誇示したのであった。


不利な状態で膠着した戦況を一時的になんとか覆した俺達ではあるが、これが永遠に続けられる訳も無く1時間程度のヒットアンドウェーが続く中で段々と慣れられてしまい、当初程の成果と混乱を与えられなく鳴ってしまったのだった。


兎に角敵が戦慣れし過ぎており今の所敵の繊維や士気にまでダメージを与えられて居ないのだった。


其処で俺は一旦隠密モードで透明化して、ゲートで土地での外に出て極光のレーザーサーベルで不意打ちで敵をなぎ払う事を実行した。


突然沸き起こった惨状に敵も味方も驚愕していたが、そてでも20分程この戦法を続けたのであった。




これによって、敵に警戒心が生まれ、この戦闘で初めて一旦敵を下がらせる事に成功したのは僥倖であった。


立て直しの時間を得た俺達はこの間に砦の補修を行ったり負傷者の手当や、作戦会議を行ったりと大慌てですべき対応に急ぐのであった。


無事にミッションを完遂して砦に戻った俺もそのままその作戦会議に引っ張り出されて意見や作戦立案を求められるのであった。



結果、俺は俺とオオサワ家の魔法組50名+ユキちゃんによる奇襲大規模ミストバーン攻撃を具申しそしてそれが通ったのであった。


尤も俺がミストバーンと呼んだ魔法名を言った所でユキちゃん以外はこの場の誰もどの程度の被害をもたらす攻撃なのかは推測が就かずに単純にただ爆発する魔法と思っていた様であった。


こうして作戦実行が決定し、俺達とユキちゃんは作戦詳細と規模感を共有し隠密モードの透明化を発動した上で、敵陣営の真上にげーとで移動して、お手の出したフォース・フィールドの足場に踊り出て空中からミストバーンを全員で発動し始める。



当たりに立ち籠める白い帰化魔力の靄はねっとりと滝陣営を包んで放さない。


そそて準備に10分程費やした後、一斉にゲートで砦に退避した後に遅延してミストバーンが爆発したのであった。



チュッドーンと言う久々の大規模ミストバーンの爆音と白煙と爆風や衝撃波が当たり一帯を突き抜ける。


敵陣営密集して居た辺りは爆発の中心地で特に地形事抉れておりそこに居た筈の敵兵の残骸すら残って無い。

俺は今回のこのミストバーンによる攻撃でレベルアップを果たしており、同様に子供らも大漁にレベルアップをしたらしく、事が事だけに複雑そうな表情をして居たのであった。


そして俺のステータスは下記の様になったのだった。

*************************************************


名前:トージ・フォン・オオサワ

レベル:18

HP:200/200

MP:1235/1555

力:280

知能:1106

器用:1106

俊敏:1106

運:20

スキル:魔法 鑑定EX 魔力感知 魔力操作 気配察知 剣術 投擲 魔力超回復 (偽装) 錬金 料理

    気配察知

加護:(創造神ロキシーの加護)


*************************************************


まあ戦争と言う嬉しく無い無い様でのレベルアップではあるが、レベルアップはレベルアップで別腹である。



そんな訳で砦に戻った俺達は耳の鼓膜をやって仕舞った者達の治療から始めるのであった・・・。

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