第564話 新たなる任務
さて、現在の王都の邸宅の敷地が手狭になって幾久しいが拡張は出来ず、王都の近くに開拓した醸造所のエリアに一部従業員用の宿舎を増設して固定式ゲートで繋いで利用している今日この頃。
そんな俺達の所に王宮から白羽の矢と言うか相談が入って王宮に呼び出されたのだった。
相談無い様は嘗て前世で散々やって来た城壁の拡張工事である。
何故俺の所に相談が入ったかと言うと先に述べた醸造所エリアの建築際にサクっと城壁を魔法で建築したのがどこからともなくバレたらしいのだ。
流石は王宮の情報収集力と言った所だろうか。
前世の魔魔法部隊ほどじゃないにしろ、現在の子供達なら十分に建築の役に立ってくれる存在となっている。
そんな訳で宰相閣下のお願いに応じて、新しい拡張エリアに我が家用の敷地を貰う約束を取り付け手狭になった王都の城壁の拡張工事を引き受けたのであった。
前世で何度も請け負った様に手順を子供らに説明して50名の2チームを率いて現地に移動して城壁を土真穂王で作り始めめる俺達。
作成する石の強度を確かめつつ何度か手直しをさせて、漸く均一な強度の城壁となって、ドンドンと作って行くのだが問題はやはり子供らの魔力総量で最初の50名は2時間くらいで魔力が枯渇して休憩に入ったのであった。
魔力が枯渇したチームと入れ替わる様にもう1つのチームが2時間程作業を引き継ぐ。
これをくりかえす事によって、先に休んだチームが2時間後に引き継ぐと言うローテーションを組んで行く。
更に2日目からはダンジョン探索様の人員をこちらに回しもう1チームを追加して150名体制に増員し、城壁の拡張工事を進めるのであった。
流石に3チーム耐性になると非常に効率が良く魔力回復ポーションを飲みながら2時間の休憩している間に全快し、スムーズに作業が進むのであった。
総延長30km以上に及ぶ城壁工事には約1年半の歳月が掛かり、城壁が作られて行く様を見ようとする王都民達が日々見学に訪れるのがいつの間にか新しい娯楽の1つとなり、観光名所となっていた。
そうすると、商魂逞しい観光客目当ての屋台などがいつの間にか店を出し俺達が必死で城壁を作って居る傍でワイワイキャッキャと騒がしくなっていたのであった。
長い工期が漸く終わって新城壁が完成した頃にはいつの間にか新しい城壁の事を『オオサワ城壁』と呼ぶ名が庶民に定着して居たのであった。
1年半の間に工事に携わった子供らの魔法の腕前とそう魔力量は異様に上がった用で前世の魔法部隊と比べても遜色が無い程になって育っていたのであった。
城壁が出来上がったら速攻で宰相閣下に報告し、我が家の取り分となる現在の倍の敷地を明確に取り決めてしまい、我が家の敷地に塀を建てて確保してしまったのであった。
これで終わったとホッとして居たが、余りにも工期が早くて出来映えが良かった事が災いし、拡張エリア内の主要道路の工事も良い金額で引き受ける事になったのだった。
主要道路だけと言っても総延長にすると相当な距離がある。これをすべて石材で舗装するわけだが、遣り方やイメージを教えたら我が家の子等は直ぐにマスターして手分けして舗装して行くのであった。
早く新しい敷地に我が家の邸宅と従業員用の宿舎を建てたかったから俺もホバー移動を使いながら積極的に手伝って、工事を早く終わらせようとするのであった。
この先道路工事が終わると、一斉に建設ラッシュとなり物資も職人も不足してしまうだろう。だから今の内に1日も早く着手して起きたかったのである。
そんなこんんなである程度手伝った後に新しい邸宅や従業員用宿舎の建設に取り掛かったのであった。
ちなみに余談であるが、この世界でも魔物討伐意外でも経験値は入る様で城壁と道路の舗装で目出度くレベルアップを果たしたのであった。
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名前:トージ・フォン・オオサワ
レベル:17
HP:190/190
MP:1335/1545
力:270
知能:1096
器用:1096
俊敏:1096
運:20
スキル:魔法 鑑定EX 魔力感知 魔力操作 気配察知 剣術 投擲 魔力超回復 (偽装) 錬金 料理
気配察知
加護:(創造神ロキシーの加護)
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俺の場合子供らと違って『魔力超回復』スキルの恩恵で魔力がほぼ枯渇しないので魔力の増量分はほぼレベルアップ時の分だけであるが、子供らは相当に上がった様で喜んで居た。
こうしてサクサクと自分の建てるべき邸宅と宿舎を建てた俺は商業ギルドを経由して職人に内装を頼むのであった。
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