第558話 ゲート効果と近況

さてゲートの完全設置が終了し、オオサワ商会は各貴族から再工事費用を徴集してウハウハである。


子供等も2度目に行った際には丁重に迎えられた様で笑顔で帰って来たし。



そして砦にもゲートを配置した事によって、シフト制の導入が可能となった事で末端の兵士等にも非常に好評らしい。


そりゃあ、返品な場所の砦に籠もりっきりで任務を熟すのは苦痛だから、日勤や夜勤で交代制に出来るのはさぞかし嬉しかろう。


一般市民へのゲートの効果であるが、使用料金が高い為にまずは大商会と限定的ではあるが概ね好評である。


当初はおっかなびっくりで足を踏みだしていた物の待った何の違和感も無いと知ってその瞬時に移動出来る効率の良さに驚いて居た。



ゲートとマジックバックの組み合わせで大きく稼げると判った大商会はこの先も積極的に使って行くであろう。



この結果マジックバックのバックオーダーが増えると行った現象が起きて商業ギルドにせっつかれてマジックバックを再度製産する事になったのであった。



当初眉唾でゲートの事を舐めて居た貴族連中でさえもsの有用性に驚きつつ積極的に高い利用料金を払って利用してくれる様になったのであった。


前に述べた様に建設費用の代わりに利用料金の数%を俺のオオサワ商会が頂く事になっているので俺の所は笑いが止まらない状況が続いている。



その所為かは不明であるが一時期落ち着いて居た各貴族からの側室の縁談話攻勢がまた再燃してしまって困って居る所である。


奥さんはチェリー一人居れば十分だしそれ以上に欲しいと思う事は一度も無い。


世継ぎの問題だって、子供はユキちゃんも居るし更に現在妊娠中だから全く困ったないのである。


そんな我が家に一枚噛みたいのか欲深い貴族共の攻勢は俺を辟易とさせるのであった。


こうして日々が過ぎて行くのであった。




■■■



ゲート完成から数ヶ月が経った頃、待ちに待った第二子目が産まれたのであった。今度は何とお誂え向きに元気な男の子で産後のチェリーも元気である。


この男の子に順風満帆な人生を送れる様にとの願いを込めて順平ジュンペイと名付けたのであった。


そしてジュンペイが産まれた事を理由に貴族共からの側室斡旋の攻勢を「世継ぎの男児も生まれてもう不要なので。」とキッパリ一蹴する事が出来たのであった。



弟の誕生を6歳になったユキちゃんは大喜びで毎日ジュンペイの寝てる部屋に入り浸って居る。勿論俺も同様である。




こうして和やかな月日が流れてあっという間に平穏な3年の月日が過ぎたのであった。


ジュンペイは3歳、ユキちゃんは9歳である。

この頃になるとユキちゃんはジュンペイの面倒をよく見る立派なお姉ちゃんとなって、安心して任せられる様になった。

方やジュンペイは言葉はまだちょっと片言であるものの足腰がしっかりして来て、お姉ちゃん譲りの魔法の才を見せ、身体強化を使ってやんちゃな子供へと育っていた。



この頃になると我がオオサワ商会のスタッフである子供達の総数は120名を越えて居りその全てが嘗ての魔法部隊と同等の能力を有しており、頼もしいスタッフへと育っていたのであった。


そんな子供等に揉まれて育ったユキちゃんも同様の能力を有しており一人前の戦力となっていたのであった。


そんなユキちゃんや子供等と共に彼等のレベル上げも兼ねて王都ダンジョン攻略を始めた俺は最初の3ヵ月で最新階層の記録更新をしたのであった。


子供等のレベルは上がったが、残念ながら俺のレベルは上がる事はなかった。


俺のレベルを上げるにはもっと強い魔物を倒さねばならないのだろう・・・。


そして漸く大28階層でお目当てのミノタウロスと出会う事が出来たのであった。


念の為に鑑定EXで鑑定すると、下記の様に表示された。

***********************************************************************************

【ミノタウロス】:通常のミノタウロス

レベル:12

スキル:咆哮 剣術

力が強く俊敏値が高いので注意が必要。

備考:強靱な外皮を持つ為件による討伐では斬りにくい。

肉は非常に美味く丁度良い霜降りである。

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と出て居た。

これだ!!


久々に出会ったミノタウロスにテンションが上がりまくった俺は大人げない位にはしゃいで出て来たミノタウロスを総なめに狩り尽くしたのであった。


しかし残念だったんはミノタウロスでも俺のレベルは上がる事は無かった。



尤もこの世界のミノタウロスがお目当ての味かどうかは判らないので、屋敷に帰ってから速攻で解体して、みんなで味見を兼ねた焼肉大会を開いたのであった。


結果として、この世界のミノタウロスは最高の肉質で焼肉のタレに良く合う最高の味わいであった。


子供等も自分らで倒したミノタウロスの美味しさに驚きつつも全員で3匹程のミノタウロスを食べ尽くしたのであった。


こうしてこの世界でもミノ亭の出店に向けた計画が始まるのであった。

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