第557話 二度目のプレゼン

今回は前回の魔動電話に引き続き2回目のプレゼンである。


既に俺の持ってくる非常識な物に慣れてしまったのか、はたまたその期待度の表れなのかかは知らないが今回は最初から国王陛下と宰相閣下の2名とのお目通りとなったのであった。


「オオサワ卿よ、久しいのぉ~。今回も何やら面白い物が見られると聞いて楽しみにしておるぞ!」と国王陛下自らが俺に口火を切る。

それに対して俺は

「ははっ今回はこれまで以上に驚いて頂けると自負して居ります。」と片膝を付いて頭を垂れつつ返答する俺。



そして、前振りの口上を終えて、予め許しを得てから謁見の間にテスト用の固定ゲートをマジックバックから取り出してゲートユニットを目の前で取り付ける。


そしてこのゲートがフォーセント辺境伯領に直結して居る事を伝えると、半信半疑ながら十分に驚いてくれる2名の反応に気を良くして、そのままゲートを接続する俺。


俺は事前に待機して貰って居た義父のフォーセント辺境伯をゲートの向こう側から王宮の謁見の間に連れて戻って見せてやると、


「こ、これは儂も向こう側に行けるのじゃろうか?」と身を乗り出して聞いて来る国王陛下。


「勿論でございます。何なら国王陛下と宰相閣下、フォーセント辺境伯領に今から言ってご覧になりますか?」と言って招待するも近衛騎士から待ったが入りまずは近衛騎士10名がフォーセント辺境伯と一緒にフォーセント辺境伯領に行って安全を確認dした後に行く事になったのだった。

結果10分程のタイムロスで安全確保が出来て国王陛下と宰相閣下がフォーセント辺境伯領に移動したのであった。


「まさか王都とあれだけ離れた地にこうも一瞬で訪れる事が出来ようとは・・・。」と驚きの声を上げる国王陛下と宰相閣下のご両名。


その後、王宮に場所を移動した後、このゲート網の齎すメリットとデメリットを正直に話し国境等の砦への配置は推奨するものの、他の地への導入は

失業等の経済的デメリットも熟考の上決めた方が良いと進言したのであった。



■■■


結局王宮が下した決断は、ゲート網の全面採用で、伯爵家以上の領地と王都を結ぶ様にすると言う事であった。

冒険者や途中の小さい村等の経済的ダメージの緩和の為にげーとの使用料金を引き上げる事とし、我が紹介はゲート使用料から言って居の割合の金額を徴収することで無償せっちすると言う事に決まったのだった。


一応我が家も伯爵家ではあるが領地を持たない法衣貴族なので直接は関係が無いのでアインランド王国内を廻ってゲートを設置して廻って消費税の様に言って居のパーセンテージで使用料金を徴収した方が先々のメリットになると思ったのであった。


こうしてプレゼン自体は大成功に終わり、また今世でも忙しく国内を飛び回る事が蹴っていしたのであった。


尤も内の子供達の魔法の腕前は上がっており現状でゲートや『時空間庫』を使う事も出来る様になっている。なので上手くウィングスーツによる滑空と重力制御魔法を教え込めば代わりに手分けして短時間で全国にゲートを設置可能となるだろう。



そんな訳で、まずは自分がらくをする為にコジー君らに重力制御魔法とウィングスーツによる滑空を教え込む事にしたのであった。



2ヵ月の特訓で、題意一期生のメンバーが空を飛ぶのに必要な重力制御魔法とウィングスーツによる滑空を覚えて子供等同士で教え合って出来る様になる子が日々増えるのであった。


本当に我が家の子等は皆勤勉で優秀である。


そいんな訳で特訓を始めて3ヶ月目になる頃には我が家の子等の新入りの子以外の既存組はほぼみんなが空を飛べる様になったのであった。


そして王国全土への通達が行き渡ったところで一斉に分担した各地に向かってゲート設置に飛び立ったのであった。


勿論子供等にはもしも王宮から貰ったメダルや我がオオサワ家の身分証を見せた上で理不尽な対応をされた場合は無理はせずにそこには設置せずに戻って来て良いと言ってある。


こうして第一陣が先方に到着してして無事に設置出来た所は50箇所中10箇所に過ぎなかった・・・。



前世の経験上こんな事になるだろと、当初決めて置いた通りに直ぐ態度の悪かった貴族の領主に向けて再度右家と遅延金の支払いを求める様に王宮に働き掛ける俺。


本当に事前に決めて置いた俺ナイス!


俺は王都での工事を行い終えてスッキリしてユキちゃんと遊んだりしていたが、王宮からの怒りの電話の効果なのか俺の方に追加の再工事の依頼と謝罪が在ったので該当する領主のところへ子供達を再度行って貰ったのだった。


子供等にして見れば伊地知行った場所なのでゲートで一瞬で逝けるので楽ではあるが、前回塩対応された事もあって表情は渋めで、今回でも態度が悪い様なら二度と工事に行かなくて良いと言ってあるので、割と強気の姿勢で出発したのであった。



そんな訳で漸く50箇所の領地に固定式ゲートが設置されて王都と繋がったのだった。





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