第548話 近況

その後も冒険者ギルドの依頼を熟したりと順調な生活を続け3年生になる頃にはついに最速最年少でAランクへとランクアップを果たし、更に王都ダンジョンに潜り始めた事によってレベルアップを果たした。

そしてステータスは下記の様になったのだった。


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名前:トージ・フォン・バルケッタ

レベル:11

HP:130/130

MP:1385/1385

力:210

知能:1036

器用:1036

俊敏:1036

運:20

スキル:魔法 鑑定EX 魔力感知 魔力操作 気配察知 剣術 投擲 魔力超回復 (偽装) 錬金 料理

    気配察知

加護:(創造神ロキシーの加護)


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ダンジョンに潜り始めて判った事であるが、俺の高い運の数値のお陰で、宝箱を発見する事が非常に多く、その度に心の中でロキシー様に感謝の祈りを捧げるのであった。



さて、子供達であるが、今では総勢50名を越えるにまでに増えて、拠点が手狭になった為周囲の敷地を購入して敷地面積を増やしたりしたりして誤魔化して居たが、結局本格的に拾い敷地の物件に転居して今日に至る。


新しい物件は貴族街の傍に在るため周囲の治安が良くなりより子供達が安心して暮らせる環境となった。


この転居に伴って俺は完全にバルケッタ家の王都邸から拠点に住居を移転したのであった。


子供等の魔法は森での狩りを大剣してレベルアップを果たした事もあってかなり進化して、いまではコジー君ら初期のの一期生は俺と同じ様にゲートや『時空間庫』、それに重力制御魔法まで使える様になっている。


それもあってウィングスーツによる滑空を特訓して彼等にも地方への買い出しや孤児達のスカウト等も徐々に任しているのであった。



王立学園の方であるが、クラスは今まで通りのSクラスでメンバーも替わらず相変わらず仲良くさせて貰っている。


最終学年と言う事もあるのか、最近では俺に騎士団や王宮魔法師団へのスカウトの話や縁談の話も多く断るのに一苦労である。


尤も縁談の話は俺本人に来ると言うよりはバルケッタ家の父の方に直接打診がある様なので、お父さんにその意思がない事を伝えて適当に断りを居てて貰っているが・・・。



そんな中、我が家としては最も断り難いフォーセント辺境伯家からもチェリー嬢との結婚に関しての打診があったらしい。


ただ、俺自身が卒業後は平民になってしまう事もあって断り様もある為、お父様に上手くお断りして貰ったのであった。


と言うのもチェリー嬢には嫡男の兄が居り、特に跡継ぎに困って居る訳で無く態々平民の嫁となって身分を落とす意味が無い為である。


人数の増えた子供達の職場として、醤油の醸造所も王都の近辺に建設して大々的に製産を開始した。


これには固定式ゲートを設けて、ゲートを習得してない者でも嬢醸造所と行き来出来る様にしたのであった。


醸造所にはもっと沢山の人が必要であるが、無闇に増やすのもリスクがあるので、徐々に人員を増やしているところである。


この醸造所が波に乗れば俺のトージ飯のアンテナショップを今世でも再開して、行く行くはミノ亭もオープンしたいと思っている。


そんな所が現在のオオサワ商会を含めた俺の周囲の近況である。



■■■


そんな順風満帆の日々を送っている中、我が国にとっては因縁のあるゴーダ帝国との国境を守るフォーセント辺境伯家が越境されて攻撃を受け、更に我が国にとっては58回目の宣戦布告を受けたのであった。


俺がそのニュースを知ったのは国軍と周辺の貴族が援軍をフォーセント辺境伯家に送った後であった。


後の早馬による連絡を受け取ったアンデッセン経由でで知った事によると勿論寄親のピンチと言う事で我がバルケッタ家もジュリアーノ兄上と父上が騎士数騎と領軍を引き連れて参戦したらしい。


ダイ59回ゴーダvsアインランド対戦の始まりであった。


俺は直ぐ様、学園を長期休暇届を出して、そのまま即日ゲートでバルケッタに戻ったのであった。


久々の実家に戻って

「お母様、サフィーお姉様、プリシラ。どうなっておりますか?」と息も付かずに尋ねたら、既に1週間前に出立して行こう知らせが届かないと言う。


俺は、何時もの皮鎧を身に着けて、フォーセントへ出発の用意をするのであった。



「ちょっとお待ちなさい。折角久々に顔を見せたのに・・・。」と言うお母様の制止を振り切って直ぐに上空からフォーセントを目指すのであった。


しかし・・・フォーセントっまで行った事の無いおれは見事に方向を間違ってしまって飛んでしまい、到着が翌日になってしまったのだった。


漸く到着したフォーセントは混乱の局地の状態で入場自体にも制限が掛かっており漸く入場出来たのはその日の夕方近くであった。

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