第543話 マジックバック解禁
オーガの討伐も終わり血抜きも終えてマジックバッグに回収して、薬草採取を多少しながら移動して村の方へと戻って行くがある程度薬草類が溜まったところでゲートで一気に村へと戻ったのであった。
そして村長や村人達を集めて討伐したオーガの亡骸を披露したら、その頭数もそうであるがなによりもそれが入るマジックバッグに大変驚かれたのであった。
村長に依頼書に討伐完了のサインを貰って無事に任務完了である。
再度オーガをマジックバッグに回収して宴会をしようと引き留める村人達に丁寧な謝意を示してから、王都への帰途に就くのであった。
村から十分に離れた位置まで移動した後、ゲートで一気に王都の近辺まで戻ってちゃんと城門かた入場したのであった。
流石に本日冒険者ギルドに依頼達成の報告をするのは行き帰りの時間の計算上拙いのでギルドへの報告は明日に延ばして地黄と邸へと戻るのであった。
翌日は朝遅めに行動を開始して、昼近くに冒険者ギルドに報告とオーガの素材買取に出かけたのであった。
マジックバッグの初お披露目である。
流石にこれはギルドマスターであるマクサーガさん案件だと思うので、徐にマクサーガさんの前に言って折り入って話があると前置きをしてからマジックバッグの全容をお披露目しつつ、
解体所でオーガの亡骸を出す物の、一気に18匹は多過ぎると一旦断られて、何回かに分けて提出することになったのだった。
前世の様に、大量製産後であればマジックバックごと預けて処理して貰う事もかのであるが、現在は未発売の時期なので、こちらで調節するしかない。
当然の事であるが、マクサーガさんには大変驚かれて顎が外れるのでは無いかと思う程に口をアングリと開けて目を見開かれてしまったのだった。
これで、俺のマジックバックは冒険者ギルドに認知されたので、マジックバックを介して『時空間庫』に貯めてる魔物の素材も出せる様になったのであった。
こうしてマジックバックをご披露した事で、中の素材をドンドンと買取に出して俺の功績ポイントは大きく前進する事となるのであった。
この調子で1ヵ月もする頃には正式にBランクにランクにランクアップし、ランクアップ試験にも合格してBランクの依頼だけで無く1つ上のAランクの依頼さえも請けられる様になったのであった。
この頃になると、流石に王都の冒険者ギルドでは俺は『最年少最速のBランク冒険者』として有名人となり、迂闊に絡んで来る馬鹿者はいなくなったのであった。
■■■
こうして充実した冒険者ライフを送っていた俺であるが、ある日のホームルームで発表があって学校行事の『剣術・魔法大会』に出場する事となり、クラスのみんなに剣術や魔法の手解きを放課後にすることとなって俺の貴重な自由時間を占有されて仕舞う事になったのであった。
この手解きにチェリー嬢は大喜びであったが意外にもチェリー嬢、細剣を使った剣術が上手く伊達に同じSクラスでは無い事を知ったのであった。
尤も俺に細剣の指導は出来ないので模擬戦で対戦した程度であるが、か弱い女子と言う事を鑑みても十分に戦えている方では無いかと思うのであった。
さて、肝心の魔法の方の手解きであるが、全員が全員詠唱に夜魔法発動しか出来ず、大会までの限られた日数でこれを俺と同じ無詠唱に変更する事は不可能と判断し、すこしでも魔力総量を増やす為に毎日魔力枯渇をさせる様にと助言するまでに留めたのであった。
◇◇◇
1ヵ月の時が流れ、いよいよ年1回の『剣術・魔法大会』が開かれる日となった。
大会はトーナメント制の剣術部門と同じくトーナメント制で遠く離れた標的を撃ち抜く魔法部門とに別れる。
これらは在校生の全学年で行われる。
初日は剣術部門のトーナメントは各学年でまず最初に行って各学年の代表が決まったらそこで最終トーナメントを行う感じとなる。
俺はサクサクと勝ち上がって1年代表となって、最終総合トーナメントに出場を果たした。
最初の相手は2年の代表で、生徒会長のアーリンセグ王子であったが『忖度』なんて言葉は糞食らえのおれは空気も読まずに瞬殺で勝ちを拾い会場から響めきが起こったのであった。
更に続く決勝戦では学園最強と謳われて居た3年の代表と戦った俺は1mmも苦戦する事も無く圧倒的な強さを見せつけて勝ったのであった。
この勝負が決まったときには先の生徒会長のアーリンセグ王子との一戦と違う意味の溜息にも似た響めきが再度会場を包んだのであった。
こうして初日の大会を終えて覆うホクホクと上機嫌で王都邸に戻ったのであった。
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