第538話 王都での散策 その2

直ぐ様壁作りに取り掛かって30分程で最低限度の壁を完成させた先程の位置に戻って攻撃開始しようと思っていたら、先程のゴブリン・リーダーよりも更にもう一回りも大きな個体を発見してしまい

慌てて鑑定EXで鑑定してみたら更なる上位個体を発見したのであった。

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【ゴブリン・ジェネラル】:ゴブリン大隊のジェネラル

レベル:14

スキル:婚棒術 統率 威圧

通常30匹程度の大隊のゴブリンを統率する能力がある。

備考:通常のゴブリンより大きな魔石が取れる。

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とスペックも凄い初のゴブリン・ジェネラルである事が判明したのであった。


流石にゴブリン・ジェネラルは硬そうなので魔弾では駄目だろう・・・。



俺は頭の中で殺すヤル順番をシミュレートしながら最初の1匹目に厄介なゴブリン・ジェネラルを選択したのであった。威力マシマシのストーン・ブリッドで、ゴブリ・ジェネラルの眉間を狙って、バスンとヘッドショットをキメる。


するとボスであるゴブリン・ジェネラルの異変を察知した他のゴブリン共が騒ぐのと同時位にゴブリン・ジェネラルの巨体がその場に倒れ落ちる。


直ぐに、ゴブリン・リーダーがグギャギャと指示を飛ばし始めるもそれを魔弾で眉間を撃ち抜いて倒してしまう。

パニックになったゴブリン共が見えぬ敵の位置を探し始めるが俺は残った25匹程のゴブリンを魔弾でワンショット・ワンキルで冷静に討伐して行く。

結果、5分ほどの時間でゴブリンの群れ上位個体2匹を含む27匹を討伐し、レベルアップまで果たしたのであった。


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名前:トージ・フォン・バルケッタ

レベル:9

HP:110/110

MP:1175/1185

力:90

知能:1016

器用:1016

俊敏:1016

運:20

スキル:魔法 鑑定EX 魔力感知 魔力操作 剣術 投擲 魔力超回復 (偽装) 錬金 料理

    気配察知

加護:(創造神ロキシーの加護)


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いよいよレベル9である。


そして嬉しい事に2桁台も見えて来たのでほくそ笑むのであった。



折角の討伐依頼なので、討伐証明部位だけで無く普段取らない魔石まで抜き取って地面に穴を掘って亡骸を投げ込んで魔法で燃やして埋めたのだった。


その後囲い込むため作った壁を解除してから、王都の冒険者ギルドのギルドの近所の路地裏にゲートで戻ったのであった。


冒険者ギルドに入ると、既に依頼帰りの冒険者が増え始めていた頃でまたされたが、目敏く俺を見つけたギルドマスターのマクサーガさんが、

「おい、トージ依頼達成の報告か? 俺が訊いてヤルからこっちのカウンターに来い。」と俺を大声で呼んだのであった。


まあ俺としても街の長いお姉さんの所でジッと待つよりも願ったりだったのと『依頼内容に齟齬』があったクレームも言いたかったので大人しくマクサーガさんの所へと近寄ってのであった。


「どれ?達成したんだろ?」と尋ねてくるマクサーガさんに頷きつつ、布袋から、討伐証明部位の耳の束や魔石をジャラジャラと取り出すと驚くマクサーガさん。

そして、俺は、マクサーガさんにゴブリン・ジェネラルやゴブリン・リーダーと言う上位個体2匹が居る総勢27匹の群であった事に苦言を呈した。


マクサーガさんは直ぐに鑑定の出来る者を呼んで一際デカイ、耳2つを鑑定させてsの結果に驚いた様子をしていた。


「まさかそんな上位個体が混じって居るとはな・・・依頼情報に齟齬があって申し訳ない。」と素直に頭を下げつつも

「しかし、強いとは思って居たがよくもそんな上位個体2匹を含む大きな群れを1人でヤレたな!」と賛辞を送ってくれたのであった。


この結果俺は上位個体を含んだCランク相当の依頼を無事に熟したと言う功績で晴れてDランクへとランクアップしたのであった。


勿論、討伐報酬も齟齬のあった分を踏まえて色を付けてくれたのは言うまでもない。



こうして意気揚々と王都邸に戻って夕食を食べた俺は柔らかいベッドで早めに就寝するのであった。


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