第519話 何気無い日常 その3

俺はまたしても毎分1発の極光を放つマシーンとなってゴリゴリと魔物を削っているが今回のスタンピードは少々魔物の数が他に比べて多い気がする。


事実上殆ど使い物にならない領軍は置いておいて、何時ものスタンピードより魔物の数が多い気がしないではないが王宮魔法師団と我が魔法部隊と俺の3勢力のみでこの局面を収束まで乗り切らねばなるまい。


とこ心に誓ってテーブル椅子を作ってユッタリと座って寛ぎつつ黙々と極光を放つのであった。



眠気覚ましの為の茶のカップを片手に魔物の進行方向を塞ぐ様に座って片手間に目映い光線を放つその姿は、アーデンバック王国の者から畏怖の念を持ってこう呼ばれた『閃光の茶人』と・・・。



然程変化のない10時間が過ぎてその間に1レベルだけレベルアップを果たしてステータスは下記の通りとなったのであったである。

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名前:マルク・フォン・オオサワ

レベル:31

HP:545/545

MP:9356/9456


ギフト:異常耐性 物理耐性 魔法耐性 頑強 魔法 鑑定EX 魔力感知 魔力操作 剣術 投擲 魔力超回復 偽装 錬金 料理


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しかしレベルアップのペースがやや早い気がする。 つまりそれだけ出て来て居る魔物のレベルが高く高い経験値を持って居ると言う事だろう。


さあ、これからが苦痛となる夜間の寝ずの番のターンである。


王宮魔法師団は既に3回程休憩を取っていて、魔法部隊も既に2度取って居る。俺は、2時間程の仮眠を取らせてもらったのでこのまま朝まで徹夜覚悟のパターンである。


出て来る魔物が他のスタンピードに比べて強い所為か、王宮魔法師団も魔法部隊も魔力の章も法が早いので頻繁に休息が必要となって居るのだ。

通常10の魔法で1匹倒せる所を15~20の魔法が必要になると言ったところだろうか。

なので一番効率良く倒せる俺への負荷が増すと言う訳だ。


問い事で俺はなるべく魔物の亡骸が残らない用に上下左右にズラしながら撃つ事によっての残った亡骸が蒸発して積み重ならない様に気を付けつつ極光を撃ち続ける。


こうして撃つだけだと寝組むなるので、アーデンバック王国側の領主であるリバーテック公爵と無駄話をしながら、俺の夜更かしに付き合わせていた。

勿論部外者の俺が徹夜しているのに『当事者』であるリバーテック公爵が眠る等許さんと言う事である。


漏斗状のバリケードの出口の前に陣取った場所に設置したテーブルと椅子のセットにビビるリバーテック公爵を呼んで、優雅にお茶を飲みながらこのダンジョンの攻略深度等や階層ボスの情報等を無理矢理聞き出す俺。


リバーテック公爵の話によると、普段余り関与してないらしく、副官を呼んで詳細を問うていた。

そりゃあ、間引きして様としてなかろうと、スタンピードは起こるかもしれないが、少なくとも領主たる者、詳細を知らないと言うのはちと怠慢が過ぎるのではないだろうか?と少しイラっとしてしまうおれであった。


我が家にもマークダンジョンがあるから人の事は言えないが、シッカリ管理しておかねばと心に誓うのであった。



出て来る魔物を抜粋して鑑定してみると


鑑定EXで鑑定して見ると下記の様であった。


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【リザードマン】:オースチリバーテックダンジョンの80階層に居るレベル50の『普通』に高レベルな魔物。

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レベル50台の魔物である!!こんなに高レベルなのがゴロゴロでてくるとは、流石に俺でもレベルアップする訳である。


これでボスクラスじゃないとしたら、王宮魔法師団や魔法部隊の消耗が早いのも頷ける話である。

俺は

コーエンさんと王宮魔法師団長を呼んで情報を共有して十分に注意する様に注意を促したのであった。


長い長い夜のステージが漸く終わって、俺も少し神を取らせて貰う為に王宮魔法師団と魔法部隊に任せて仮設のテントへと入るのであった。



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