第513話 妙な穴 その1

数日間体調を壊し行進を休んでしまい申し訳ありませんでした。

漸く、起き上がってPCの前に座ってもほぼ大丈夫になりました。

少しペースを緩めてアップして行きますので宜しくお願い致します。m(__)m

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城壁の拡張工事等に関してはケルンに建築部隊の事をほぼ任せて、俺はマークと深淵の森に通ったりして気ままに過ごして居た。


やっと本来の貴族らしい一時を孫とすごしてホッと一息を付く俺。


こうして、日々マークと一緒に深淵の森を探索して居てポッカリと空いた妙な洞穴を見つけた俺とマーク。


「お爺様、何か面白そうな洞穴があります。」と嬉し気に声を上げるマーク。

今日は何時もより深い位置までやって来たのだがそこでポッカリと空いた穴を派遣したと言う訳だ。

俺もマーク同様にワクワクしつつ地上に降り立って洞穴の前に移動した。


恐る恐る内部を窺って特にこれといった危険の無い事を確認した後、2人で中に1歩あしを踏み入れたのであった。


マークには判らなかった様であるが何度と無くダンジョンに通っていた俺にはビビッと感じる物がたあ。

この魔力の流れる感じはダンジョンの物であると・・・。


「マークここはどうやらダンジョンらしいぞ。」とマークに喜びながらと伝えて、

薄く光る第1階層を軽く廻って、スライムやホーンラビットを倒して廻るのであった。


一旦ダンジョンの外に出た俺は、ダンジョン周囲の木を伐採して城壁とゲートをせっちして、最寄りの街のナーガやオオサワ・ニュー・シティーとを繋げたのであった。


これで我が領地に足りて居無かった起爆剤となるダンジョンが出来てより一層発展することだろう。


この日は直ぐに帰ってケンイチにも報告したのであった。


領地にダンジョンが出来ると言う事は油田が出たのと同等と考えてくれれば、その経済効果は想像が着きやすいだろう。


ただ油田と違うのはクリーンな代わりに定期的にスタンピードがある事ぐらいだろうか?


今考えれば先日のこの深淵の森のスタンピードはこのダンジョンのスタンピードが原因だったかも知れないなと考える俺であった。





俺とケンイチによって数日でゲート周りのアレコレを整えて、ダンジョン前を大きな広場に開拓し直してスタンピードに何時でも対応出来る様にバリケードを設置して置いたのであった。


そしてダンジョン前の前哨基地を城塞都市型の城壁を備えた物にして万が一の際の安全を確保するのであった。


「これだけ安全マージン取って置けば何か在ってで防げるでしょう?」と俺とケンイチはお互いに火ををニヤリと見やって頷くのであった。


事実各地のダンジョンを見て廻った俺達の乾燥ではここまでの安全設備を備えたダンジョン都市は無かった。

各地のスタンピードを収めた経験によって過剰過ぎる程の装備にしてしまったのがここのダンジョン都市である。


「お父さん、ところでここのダンジョンの名前何にするの?国に登録するにしても名前が必要だよ。」と言うケンイチに、


「それなら発見者の名前のマークダンジョンにするか?」と言ってサラリと決めてしまったのであった。


それからの俺達は国と冒険者ギルドに申請して登録するとこのマークダンジョン都市の開発を行ってある程度の監視等などの必須の建物を建てて廻ったのだった。


その頃になると、耳の早い民間の商人や宿屋が一気にこの都市に開業すべく雪崩混んで来てそんなに広くもないこの都市が一気に活気付くのであった。


そして漸く俺達の仕事は終わって自由時間となったのだった。


自由時間だ出来ればやる事なんて決まって居る。ダンジョンアタックである。


親子3世代が揃ってニヤリと笑い、マークの名の付いたダンジョンに潜って行くのであった。


第1階層~第3階層は他のダンジョンと変わりなくオーソドックスな洞窟型のダンジョン構造で面白味は少ないが初めてダンジョンに入るマークはそれでも新鮮な様で初めてのダンジョンのを満喫しているのであった。


俺の領地となって暫く経つナーガだが、特に特色のある産物も無くあるのは深淵の森だけでパッとしなかったのだがこのマークダンジョンの出下に沸き沸いた。

そして、巻くダンジョン都市のバックボーンのとしとして地位を固めて一皮剥けたのであった。


これまで良い意味で表舞台に立つ事のなかったナーガが表舞台に立ったのであった。




こうして、マークダンジョンの事が大ッピラに広まるとこれまでダンジョンの内事でまだって他だけの領地の貴族から、戦闘力も経済力も資源力も『全て』を持つオオサワ家を妬む声がチラチラと聞こえてきたのであった。


ヤダねぇ~。人間自分に無い物を持つ者を羨む気持ちは判らんでは無いが、運だけで無く努力して得た力までねたまれては叶わない。


羨ましいのなら自分も同じだけ得る為の努力をしてから言えって話である。

こうして理不尽な妬みに耐えつつやっとやって来た自領の開発ターンに力の入る俺であった。

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