第510話 行列の出来る土建屋 その1
マグレブ帝国の案件から解放された俺達だが、マグレブ帝国のゲート網が完成して1年ぐらい経った頃だろうか?アインツブルク王国の方に俺の知らない周辺国家からの特使が訪れてなにやら王宮で階段をしたらしい。と言う事を後になって義父の宰相閣下から聞いたのだが、
おれがそれを聞いた時点で俺には選択肢は無く義父から王命に誓い『打診?』を伝えられたのでせあった。
どうやや、周辺国家のアングレーグ小国連合と言う小国同士がくっついて1つの連合国となった中規模の国があるのだが、小規模の国の集まりと言えどそれぞれの距離は相当に離れて居り、通商の麺において距離が大きな問題になっているらしい。
そんな所にマグレブ帝国に新しくできたゲート網の噂を聞き付けマグレブ帝国経由でアインツブルク王国の王宮を経由して俺の方に拒否権の無いお窺いが来たと言う訳である。
後で義父にぉおたところによると、l今回のこのゲート網設置工事を切っ掛けに、
もうここまで来ると、貴族なのか土建屋なのか自分ですら判らなくなる今日この頃。
「良いぜ!やってやんよ!」と半分やけっぱちになって、初めて聞くアングレーグ小国連合とやらののゲート網設置の工事を請け負ったのであった。
後で詳細を聞いて若干建築部隊に申し訳ない気持ちになったのだが、このアングレーグ小国連合、アインツブルク王国と同等小国が10個集まった国で、総面積は我が国よりも10倍ぐらい大きい。
しかし、距離が離れて居る為経済自体の規模で言うと我が国の1/10程度と言う感じだそうだ。
そこでゲート網導入で経済の活性化を謀りたいと言うのが今回の依頼の根底にあるらしい。
それに同盟国が増えるのも我が国にとって不利益ではないとの判断で王宮からのゴリ推しがあったと言うわけである。
で、実際にアングレーグ小国連合の首都へとお邪魔する事になったのだが、これが思いの外遠い遠い。
マグレブ帝国とアングレーグ小国連合の国境に近いゲートでショートカットして、其処からウィングスーツによる滑空で国境を越えて聞いた通りに薄らとした轍の残る街道の上を飛ぶのだがこっち方面に走る馬車も通行人も全く見かけ巣非常に心寂しい一人旅であった。
後で冷静に考えるとアングレーグ小国連合はアメリカ合衆国みたいな物で1つの州が元の1国に相当しその1州が我が国アインツブルク王国と同等の規模であり、その中に小国時代のきぞくの都市といかが無数にあったりするのである。
厳に旧巣小国時代の1国単位を州と表現しtれいるあたり、もしかすると、転生者が絡んでいたりするのかも知れない。
そうそう、俺はこっちの世界に来てから俺以外に転生した者を見聞きした事が無い。もしかしたら俺の他に居るのではないだろうか?と前々から勘ぐっているのだが、それにしては文明・・・特に食事のレシピの麺で進化して無いので俺以外にいないのかも知れない。
今度機会があったら女神フェザー様に聞いてみよう。と空を滑空しながら心にメモする俺だった。
2週間掛かりで首都に到着した俺はこの時点で既に今回の工事を勢いで請けてしまった事を後悔し始めていた。
思った以上に広いのである。
アメリカ大陸の全州を廻って州都とその中の各都市にゲートを設置するのと変わらないと気付くのが遅すぎたのであった。
せめてもの抵抗として精々良い値段を支払って貰うしかないと思うのであった。
1つの州がもっと小さければ良いのだがそうでも無いのが現実である。
もっと事前にこの情報を誰か教えてくれよ!!と愚痴りたくなるが、幾ら学校の授業で軽く周辺各国の事を習っても、こうして実際に飛んで行って実感するのとでは大違いである。
首都に着くだけで2週間掛かり・・・これから、まずは各州都へのゲート網を築いて其処からその下部のシュナイ州内ゲート網を築く感じとなるだろう。
俺は首都の公邸へ出向いて一通りの単純と金額と大凡の工期を知らせ工事に携わる者の身分証を貰って、可哀想な建築部隊が隔週の州都へ向かって飛び立ったのを見送ってから工事を始めるのであった。
首都のゲートセンターの工事自体は1週間で終わり、俺は休む間もなく、今度はこの首都のある州の各都市を結ぶゲートを設置する為に、斯く都市へと飛び立ったのであった。
さて、この斯く都市での工事が意外に大変で、国外の一工事人と思って居るのか、この国の
その度に印籠の如くに身分証のメダルを翳すのだが効力が薄いのである。結局何度も『州長』を呼んで来たりで行ったり来たりする内に温厚な俺もキレてしまったのであった・・・。
「いい加減にして貰えるかな?こっちは貴国からの要請で工事をしに来て居る者だ。愚弄するなら、この都市だけゲート網からはずしてやっても良いんだが?」と怒りを露わにするもその意味するところが判らないが何か仲間ハズレにされて損をしそうだと言うのが判って漸く動く感じになるのであった。
この国では電話による通信網も無く単に書簡を伝令がやり取りするだけなので、担当によって当たり外れが大きい事が判明したのであった。
建築部隊の子らと情報共有する為にこちらの状況を説明し責任者を怒って良い事を「後の責任は俺が持つから分からず屋が出て来たら其処は歯抜け状態でせっちしなくて良い。」と伝えて置いたのであった。
こうしてまた長い苦悩の日々が始まったわけだが、歯抜けになった州や都市の数は着工から5ヵ月で相当数に及び、この国の
まあこれがこの国がシャキッとしない理由の一つなんだろうけど、歯抜け状態になった所の再工事は特別料金で倍額を頂く事を伝えると慌てて再度伝令を飛ばすと言い出したのであった。
所謂宅急便の際は立つである。配達する身になれば一度目でちゃんと受け取れよ!!って話である。
こうして再度
着工から8ヵ月が経過した段階で、当初聞いて予定して居た完了済みの数は約8割。
これは初期の頃に怒ってスキップした歯抜け都市や州がある為である。
こうして、残った歯抜け部分に最高時に行って駄目だった場合は其処には工事しないと
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