第508話 穏やかな一時
魔法部隊の結婚ラッシュを乗り切った後は新しく家庭を持った子ら用の新しい
敷地は元々スタッフの住居用に広めに取って在ったオオサワニュー・シティーの広大なエリアとなる。
工事その物は魔法と大工の合作で、模型工作の様にニョキニュキと在るべき形になって行く。
この世界の建物で王城以外に高層の建物はほぼ存在しないので5階建ての団地のような建物は非常に間立し視界が良い。
そして新たに何れ必要になる筈の保育スペースも作っておいたのであった。
こうして僅か3ヵ月ちょっとで子供等の新しい愛の巣は完成したのであった。
オオサワ商会としてもオオサワ家としても随時新しい家臣と言うかスタッフは募集しており、辞めては居ないものの結婚によって一時的に休暇に入った者の穴を埋める人材の募集を強化するのであった。
オオサワ商会だけで言うと基本的に孤児院出身者にし掘られて居る感があるが、全般的に基本何処出身であっても心根が腐って無くてやる気が在れば採用しているのである。
この世界一般では孤児院出身者に色眼鏡掛けて見る風潮があるが、オオサワ商会やオオサワ家では全面的に信頼する方向で運営しているので逆に孤児院出身者がエリート扱いになってしまうのである。
そしてその方針でこれまでやって来てたまたまかも知れないが、何のトラブルも無く静音無事に成功しているのであった。
さて話は5階建ての高層団地の話に戻るが、基本エレベータなどの無いこの世界で、はあるが住民の全員がゲートを使えると言う事もあって、登り降りで地味に堪える階段はあるものの、各階に直通の固定式ゲートを付けているのでもしゲートが使え無い者が訪ねて来ても大丈夫な様にしてある。
こう言う意味ではこの国既存の高層建築物である王城よりも家の団地は優れて居ると言って良いだろう。
しかも地震の無いこの国において耐震強度まで考えて作られた建物は我が家以外には無いだろう。
そう、この国では地震を体験したのは、俺がメテオ・ストライク等馬鹿げた魔法攻撃を仕掛けた衝撃の振動だけで基本的に大地は安定しているのである。
後日、義父の宰相閣下から家のガン値の各階を繋ぐ固定式ゲートの話を聞いた公王陛下が王城にも導入すると言い出して、工事を受注『させられた』のであった。
■■■
さて魔法部隊の結婚ラッシュから1年が経過した現在では多くの子供が生まれたり出産予定の秒読み段階だったりする。
そして、我が家ご自慢の魔法部隊は現在育休等の歯抜け状態で開店休業であったりする。
幸い大規模な工事や攻略すべきスタンピード等の有事もなくて平穏な状況なのでなんの問題も無いが新規部隊員の教育係がやや不足気味と言った状況に陥っている。
とは言え、それでも魔法部隊が崩壊しないのはケンイチとコーエン君が締めるべきを締めて支えてくれているお陰だろう。
と言うコーエン君にも男の子の子供が産まれて俺の名のマルクに因んでマルケスと名付けたと言っていた。ちょっと恥ずかしいが、スクスクと元気に育って欲しい物である。
さて、ベビーラッシュで生まれた子供等の為に育児スペースはフル稼働し、その保育士の需要でオオサワニュー・シティーのおばちゃん達は引く手数多になった。
1人の子供が泣き出したら連鎖的に他の子も泣き出したりとなかなk壮絶な現場の様で、おれは防音の結界の魔動具で鳴き声を和らげて連鎖が起きにくくしたりと調節したのであった。
これと言ってやる事の無くなった俺は新しい料理のレシピを世に出したりしつつ、家族達に振る舞ったりしていた。
ケンジも大喜びで食べてくれるので非情に作り甲斐がある。
そして評判が良かった者はアンテナショップの新メニューとして世に出している。
こうしてノンビリと暮らしていたのだが、一応友好関係にあるマグレブ帝国から使節団が王宮にやって来た。
内容はどうやらアインツブルク王国で普及している固定式ゲート網をマグレブ帝国にも設置して更には、両国をゲートで繋ぎたいと言う内容であった。
そこで、当事者である俺の方にお呼びが掛かったのだった。
俺としてはゲートも追うを設置するのは言いのだが、国防上のセキュリティ問題等は大丈夫なのか?と言う不安があったのだが・・・。
両国の同名歴は長く国王陛下も宰相閣下もふあんを感じて無い様子であった。
そんな訳で、俺は子育てで幸せを噛み締めている魔法部隊に先行して、マグレブ帝国へ先に1人で赴く事になったのであった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます