第485話 英才教育

ケンイチがヨチヨチ歩きを卒業してシッカリと喋る様になる3年の間に、俺は王都ダンジョンの第58階層まで攻略して、5回のレベルアップを果たしていた。


そして現在のステータスは、

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名前:マルク・フォン・オオサワ

レベル:17

HP:335/335

MP:7556/7556


ギフト:異常耐性 物理耐性 魔法耐性 頑強 魔法 鑑定EX 魔力感知 魔力操作 剣術 投擲 魔力超回復 偽装 錬金 料理


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漸くレベル17である。王国最強の騎士団長がレベル10だった事を考えると、もしかして王国一になって居るかも知れないが、浮かれる事無く精進して行きたい。



そして今では3日に1日は我が領軍の訓練に付き合う序でにケンイチに魔法と剣術を教えている。


ケンイチは魔法の才能が在るようで、教える傍から「お父さん、出来た!」と難なく熟して行く。

まるでサチちゃんの幼い頃を見て居る様である。


既に3歳にして、魔装や、魔弾、それにフォース・フィールドの足場と言った無属性系統の難しい魔法を使える様になっている。


まあ剣術の方は身体がで切れないので軽い棒切れを持って型の練習だけであるが、物覚えも良く非常に筋が良い。


きっと、前世のパパンが見れば、孫可愛さに大喜びして褒め称える事だろう。



こうしてケンイチの面倒をみつつも第二子目を妊娠中のケリーの安否を気遣う日々を送って居た。


母親となったケリーはある意味逞しくなって妊娠も第二子目ともなれば最初の時の様に不安がって居らず、割と平気で動き廻るので周囲の方がヒヤヒヤする事が多いのだった。




本人曰く多少は動いた方がお産の為と言うがやはり階段の上り降りは見て居てヒヤリとするのだ。




そんな我が家であるが、結構頻繁に義父である宰相閣下がケンイチに会いに来る。ケンイチに会うのを理由にして居るが動き廻る妊婦の娘を心配して居るのは明白であった。



「もう、お父様また来たの?我が家はオオサワ家でマクレガー家じゃないのだから、マルクさんに迷惑掛けないでね!」と言うケリー。

「良いでは無いか、可愛い孫の顔くらい定期的に見に来ても。」と言う宰相閣下。


そうなるとしょうがないので「ええ、何時でも立ち寄って頂いて結構ですよ。」と俺が仲裁する。


この宰相閣下来た序でに色々と聞きたく無い関わりたく無い国の機密事項に近い『愚痴』を溢して行くので質が悪い。

ウッカリ他人に喋られない様な愚痴は溢して欲しく無い物である。ウッカリ漏らして極刑とかシャレにならない・・・。


しかも宰相閣下、ケリー同様にスッカリ我が家の俺のレシピによる食事に首ったけになった様で毎回シッカリと夕飯を食って~嬉し気に帰って行く。


自宅に帰れば、同居中の長男の子供や奥さんも待って居ると言うのにである。




ケンイチのまほうの腕も制止した標的には百発百中になって来たのでソロソロ初の魔物討伐させても良い頃合いだろう。


身体強化、魔装のセットも問題無く発動させて走り廻ったり魔弾を撃つ事も出来る様になったので近所の森に初の魔物討伐に出かける事にしたのであった。


「お父さん今日は何処に行くの?」と楽しみな顔で俺に訊いて来るケンイチ。


「今日は近所の森で魔物を実際に狩ってみようと思ってな。」とおれが説明すると歳相応の子供らしく大喜びするケンイチ。


「良いか、魔装と身体強化は予め駆けておく様に。油断しちゃだめだからな。」と注意事項を告げると真剣に頷くケンイチ。


そあいてげーとで近所の森に出て、系察知で魔物の居場所を察知して教えてやると、教えた通りに、フォース・フィールドの足場の上に上がって、上から魔弾でホーンラビットを狙撃して居た。


ヘッドショットで仕留めたホーンラビットの血抜きの方方を実際にして教えると、ちょっと顔を顰めていたが、何とか耐えて、2に機目は自分で血抜きをして居たのであった。


結果、ケンイチは10匹のホーンラビットを狩って屋敷に持って帰ってその日の夕食の食材として使って貰ったのであった。


毎日魔力を枯渇させて居るので、きっと10歳になる頃にはかなりの魔力量になっている事だろう。



その日の夕食ではシチューになったホーンラビットを家族全員で美味しく頂いたのであった。


その内、ケンイチの狩ったホーンラビットのシチューの話を聞き付けた宰相閣下がやって来たので、次回狩った場合はれんらくするからと言っておいたが、物が「無いと知って悲しげに頷いていたのだった。


しょうがないので、翌日予定を繰り上げ、ケンイチと魔物狩りに出かけて前回同様にサクサクとホーンラビットを狩って、宰相閣下に電話を掛けたのであった。



ケンイチが電話をすると、大喜びして、電話に出て何時もより早めに我が家に来て嬉し気に孫の狩ったホーンラビットのシチューを食べて帰ったのであった。

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