第467話 ドルビー東ダンジョン その3

その後お米についても『マイマイ』を出して調べ『マイム』と言う名前の穀物が同等の物であると判り、この世界で生きて行く希望を得たのであった。


どうやらマイムは家畜の餌用に作られて居るらしい。と言う事はここドルビー量でも入手出来るかの製が高い。


後でアマリスに聞いてみよう。と心にメモする俺であった。



さて翌日から目指すべき階層第17階層が判った俺は本腰を入れてダンジョンアタックに取り組む。



もどかしい剥ぎ取りや解体も出来るだけ簡素化出来る様に気合いを入れてその結果、解体もかなり熟練したと思う。


結果として、日に最大で銀貨4枚四万ギル程度をコンスタントに稼ぐまでに増額したのであった。


日給が上がった事に気を良くした俺は、マイムを探しに市場に出向き、穀物を扱う出店からマイムの入った麻袋1つを購入する事に成功したのであった。


尤もいまの俺の身体のサイズでもギリギリ抱えておかしく無いサイズの袋だったので、肩に担いで裏路地で、マジックバッグに収納しておいたのだった。


早速帰って脱穀して、精米し、刎ね釜でご飯を炊いてみたのであった。


匂いに釣られてアマリスがやって来たので、2人で炊きたてのご飯に合う惣菜と一緒に味見するのであった。

アマリスは俺が器用に木の棒2本を使って食べるのを見て非常に驚いていたのであった。


これまでアマリスは余り俺のする事に無関心で居たのだが、これを機会に俺のやる事で何か普通では無い面白い事や美味しい物に有り付けると興味を持った様であった。


アマリスは「マルス様って不思議ですよね。何故か普通の貴族の子弟とは違う何かを感じます。」と鋭いコメントを発して居たのだった。


炊いたご飯で塩むすびを作って、ダンジョン探索の合間に食える様にしたお陰で気合いが入り、ダンジョンアタックが進むのであった。


そして2ヵ月が過ぎた頃には、このダンジョンの最深到達記録を超えて目的の第17階層に到着したのであった。


その頃には俺も冒険者ランクがEランクから、Dランクにまで上がっていたのであった。


そして年賀の1つであるレベルアップも果たしていた。


今のステータスは下記の通りとなる


*************************************************


名前:マルク・フォン・ドルビー

レベル:4

HP:69/69

MP:4696/4696


ギフト:異常耐性 物理耐性 魔法耐性 頑強 魔法 鑑定EX 魔力感知 魔力操作 剣術 投擲 魔力超回復 偽装


*************************************************


直接確認はして居ないが恐らく同年代ではに一番のステータスろなっているだろう。



ドルビー東ダンジョンの第17階層の沼地にて目的のラージ・フロッグを発見し、狩り尽くす勢いで巣馬手を雷魔法のパラライズで仕留めて胃袋と魔石を取り出して行ったのだった。


この剥ぎ取り作業が地味に大変で、良い気になって仕留めすぎた制で5時間程掛かってしまったのだった。



しかし結果として、200匹分の新鮮な胃袋をゲット出来たのは幸いであった。


そして、念願であった錬金術をこの世界出始めて使ってオーク皮のリュックサックに魔方陣を付与した胃袋を縫い付けてこの世界初のマジックバッグを作ってのであった。


緊張の実験結果は大成功で、前世のマジックバックと何ら変わり無く見事に機能してくれたのであった。


さて、これをどうやって世に広めるか? 通常であればドルビー領の商会か自分で商会を立ち上げて売りに出すのがセオリーなのだろうけど、そうすると、このドルビー家の利益に繋がってしまうし、あの禄でも無い父と義母がニンマリするだけで無く横槍を入れてきそうなのである。


そんなのはどうにも俺の心が納得出来ないと叫んでいる。



そして俺は一足先に王都に行って王都で商会を立ち上げる事を考えたのであった。



まず大前提として、この世界にも『ダンジョン産』のマジックは希に出回るが製品としてコンスタントに作られた物が出回る事は今も昔も無い。


なので今回の製品が唯一無二の物となるのだ。


なので、まずは同様のマジックを10個作ってから、王都へと向かって空の旅をする事にしたのであった。




幸いな事に我がドルビー領から王都までそんなに離れていない。マギーさんに聞いた話では、馬車で10日間位の距離らしい。



久々の空の旅に心を躍らせながら、朝から、ドルビー上空に上がって、騒がれない様に隠密モードでウィングスーツによる滑空を始めるのであった。

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