シーズン3

第460話 hello new world

読者の皆様どうもです。

本話よりシーズン3開始です。

最初の頃はやや投稿ペースが落ちるかも知れませんがご容赦ください。

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つい先日?間抜けな死に方をしてしまった俺は今回はどうやら、拒否権も無く無条件に転生させられてしまった様だ。



今回の俺は伯爵家の次男坊として産まれ、つい先日5歳となったのだった。


そして一夜明け目が覚めると、この5年間の記憶だけで無く昨日まで全く身に覚えの無かった過去の3つの人生の記憶を持つ5歳児となっていた。


どうやら幼少期には過去の自我が目覚めない様にロックが掛かって居たらしい。



そして急激に記憶が目覚めたs事でプチパニックに陥った所であったが、その驚きを声に出さなかった自分を褒めてやりたい。



さて、今の俺の名前はマルク・フォン・ドルビーと言う前世とは全く違う響きの名前に生まれ育った。

俺にはマークと言う兄が1人とジェニーと言う姉が1人居る。


伯爵家の次男坊なので嘸かし良い待遇なのだろうと思うだろうが、俺は所謂側室の子であり、正妻の子ではないからなのか、正妻の子である13歳のマークからいびられる日々を過ごして居た。


しかし、同じく正妻の子である10歳の姉ジェニーから何かと可愛がられて庇われており、それだけが産後に幼くして母を亡くした俺の唯一の救いでもあった。




何だろうか?無理矢理転生させられたのにこのこのハードな家庭環境は・・・。と記憶の戻った俺は心の中で深い溜息をつくのであった。



確かに食い物はちゃんと毎日貰って居る物の13歳の長男マークからの執拗なイビリに身体の痣が絶えないのだ。


確かに大怪我をして無い辺りは女神フェザーの言う通りに丈夫な身体なのかも知れないが、ハード過ぎるやろ!!と文句の1つでも言いたい俺であった。


なにも事前情報の無い状態なので思わず駄目元で

「ステータス」と呟いてみると、頭の中にステータスらしき物が浮かび上がって来る。


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名前:マルク・フォン・ドルビー

レベル:1

HP:5/5

MP:5/5


ギフト:異常耐性 物理耐性 魔法耐性 頑強 魔法 鑑定


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なんとも簡素なステータス画面である。どうやら、この世界ではスキルではなくてギフトと呼ばれる物が特技として得られるらしい。


そして、度重なる兄マークのイビリによっても怪我をしない理由はこのギフトの頑強と物理耐性にあるのかも知れない。


もっともそれでも痛さはソコソコあるので何とかしたと思うのだが・・・。


魔法のギフトがあるので魔法は使えるのだろう。そこで、俺は自分自身の魔力感知から始める事にしたのであった。


鑑定を使って『ギフト』を鑑定してみると、


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【ギフト】:創造神である女神フェザーより与えられし技能や特技を指す。


尚、『ステータスの儀』以外でも一定条件で後発的に発生する場合もある。


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と言う結果が得られた。

今度はこの『ギフトの儀』を鑑定してみると、

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【ステータスの儀】:10歳になったら教会にて行う女神フェザーよりステータスやギフトを頂く為の儀式。

通常はそれ以前にステータスは見る事が出来ない。


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つまりは、通常10歳まではステータスは見えないと言う事らしい。


兎に角、こうして早めに知る事が出来たのだから大いに活用して執拗な兄からの虐めに対応したいと思う俺であった。



丹田の辺りに僅かな魔力らしい物を感じそれを前世までの様に体内中に廻そうとするも、なかなか動いてくれない。


しかも動かそうとすると、凄く痛いのである。感覚としては、怪我が瘡蓋になって、治りかけの瘡蓋を無理矢理剥がそうとして居る時の痛みの10倍以上と言おうか、それが体内で起こっていて無理に動かそうとする度に痛みで冷や汗が出て来るのである。


しかし諦めずに俺は必死に魔力を後かそうとして便秘の時にトイレで息む様に踏ん張って居た。

集中して居て気付かなかったが後ろからソッと近付いた兄のマークに突如お尻を蹴り上げラレテしまって、前向きに吹っ飛んでしまい、壁に頭をぶつけてしまうのであった。


尤も不意の攻撃にビックリした事の反動で無理矢理魔力を動かす事に成功したと同時に、その時の激痛で、

「ギャーー」とみっともない叫び声を上げたのであった。


普段よりも大袈裟な悲鳴を上げた事でビックリしたのか、頭を壁にぶつけた俺を放置して慌てて俺の部屋から逃げ出すマーク・・・。


そしてそれと入れ違いに俺の部屋に飛び込んで来る姉のジェニーが俺の惨状をみて悲鳴を上げたのであった。

「マルク!!どうしたの大丈夫? 」と俺の元に駆け寄って揺さぶるジェニーに


ヒリヒリする体内の痛みに耐えながら、「うん・・・」と手でお腹を擦りながら弱々しく返事をするのであった。



一度動いてしまえばこっちの物で、魔力を動かせる様になった俺は、体内に魔力を廻して前世の様に身体強化を試みて見るも、1分さえも保たずに魔力枯渇で床にダウンしてしまうのであった。


次に目が覚めたらベッドの上に居て寝たままッステータスを確認して見ると


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名前:マルク・フォン・ドルビー

レベル:1

HP:5/5

MP:6/6


ギフト:異常耐性 物理耐性 魔法耐性 頑強 魔法 鑑定


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と言う様に魔力が1だけ増えていたのであった。


やはり前世同様に魔力枯渇で魔力総量が増える仕様の様で間違いないらしい。


それから俺は寝ても起きても魔力枯渇のループを繰り返す事になるのであった。

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