第457話 反撃の狼煙 その3
我が国には殆ど噂の入って来ないゲーリッシュ王国の王都に辿り着いた俺は隠密モードで透明になって早速王城の内部に降りたってマーキングをして廻ったのであった。
抑えるべき箇所を抑えたおれはここで一旦自宅に帰って王宮魔法師団に到着した事を報告したのであった。
「流石はオオサワ侯爵ですね。他の近いとされてる各国の王都組が時間掛かってしまっていると言うのに・・・。」と俺を持ち上げる王宮魔法師団長。
どうやら、他の物達は俺以上に方向音痴なのかもし来は真面な地図を入手出来なかったのかも知れない。
こればっかりは運もあるので仕方が無い。
俺も期日内に間に合った事でホッと一息付いて自宅で久々にノンビリ身体を休めるのであった。
夕食の食卓ではゲーリッシュ王国の様子の報告を家族にしつつ捕虜の話を聞いたりしながら楽しい一時を過ごしたのだった。
それから遅れる事1週間が過ぎた頃漸く各国の王都に辿り着いた先行マーキング部隊が戻って来て、本格的な作戦会議を行う事となったのだった。
さて作戦開始に際しての最大の問題は捕虜数千人の処遇である。現在彼らを生かして置いている為に相当規模の戦力を在駐させて置いて居るのである。
各国同時に王都を攻めるとなったらこの捕虜達に割く人員が勿体無いのだ。
それで協議の結果奴らを自国以外の他国のの都市にバラバラにバラ撒こうと言う事で決着したのだった。
突然関係無い国の都市に放り出されたら、自国に帰ろうにも即座にはどうにもならず程良くその国内の治安を荒らして陽動になりそうだと言うのがその実得ない裏の意図として合ったりするし、
減退復帰もままならない武装商団だ突如現れたら幾ら連合国同士であっても警戒するだろう。
そう言う訳で、放り出す先は各国の王都周辺の都市として、ある日予告無く突然に武装解除した物を元にもどして武装させてからゲートで王都に一番近い都市の中にゾクゾクと捕虜数千人をゲートに追い込む様に投入して行ってのだった。
所属国出ない数千人規模のへヴ層したヨレヨレの兵士が突如として現れた国の都市の領主は慌ててその国の王宮に問い合わせをして対応と援軍を要請する。
折角第二次派兵で集めて居た兵を急遽その都市へと急行させつつ、その捕虜の所属黒へこの侵攻の意図を確認する王宮側はてんてこ舞いとなる。
それが、4カ国同時で行われて居るのだから、混乱っぷりは想像出来るだろう。
そして、それが我が国の反撃の狼煙と気付くまでに総時間は掛からなかったのだった。
一斉に4カ国の王都に正に王宮にアムール王国の軍勢が現れて、あれよあれよと言う間に制圧されて国王の首を取られてしまった。
そして、木田付けば国庫の資金は全部盗られてスッカラカンとなっており、もう国としての体を保てない状況になっていたのだから・・・。
この電撃作戦は各国の捕虜を上手く陽動要員として使ってしかも減退復帰するのに、最低でも移動時間にして数ヶ月から1年は掛かる距離に離れた所に出現させた事がミソであった。
よって混乱が混乱を生み、より効率的な陽動となってくれたのだった。
こうして、実質作戦開始から1日で連合国4カ国の政権は滅んで、我が国アムール王国の容認する海良政権が『属国』として政権運営を行う事となったのだった。
勿論、俺のマーキングしたゲーリッシュ王国もその4カ国の内の1つである。
戦争から2ヵ月が経った頃、漸く各属国の内政も落ち着いて来て、今回の戦争のあらましが噂として流れ始める。
そして今回の戦犯である連合国4カ国の周辺各国はアムール王国に戦争を仕掛ける事の無謀さを思い知る事となったのだった。
今回の戦争で年老いたとは言え、アムール王国随一の武の大家『オオサワ家』が健在だと知れ渡って抑止力となったのは確かであった。
国王陛下からはお褒めのお言葉を頂いたのであった。しかし危うく更なる領地を頂きそうになったので危うく自体することにしたのであった。
その新しい領地と言うのが曲者で、先の大戦を起こした4カ国の1つを代官として収めると言う内容でで、どうかんがえても敵地の中に放り込まれるに等しいいないようであった。
これを断ったと安心していたのだがそうもいかないらしく、結局国王の命と言う拒否権の無い物で、件のゲーリッシュ王国がわが傘下の領地として代官となるのであった。
厳密に言うと、国王は斬首で亡くなり、その後を若い形ばかりの国王を据え付けてお飾りとし、俺は摂政と言う王か、宰相に近い立場で内政の許認可を取り仕切る頃となるのだ・・・。
これをこのジジイとなった俺にさせるのは些か酷と言う物なのだが、他の連合国3カ国も同様の代官を置く事になって泣く泣くゲートの使える王宮魔法師団員が赴任しているのである。
こうして無惨にも俺はゲーリッシュ王国の王宮へと赴く事になったのであった・・・。
------------------------------------------------------------------------------------------------
読者の皆様どうもです。
明日月曜の夜の投稿ですが、所用で終日外出する為1日お休みを頂く予定です。
申し訳ありません。m(__)m
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます