第444話 気分を変えて

マコちゃんの結婚と共に少々燃え尽きてしまった俺だが、領主という立場上そうも言って居られず、今日も無理矢理ベッドから起き上がって1人欠けたメンバーで朝食を取って執務室へと向かったのだった。



気分は乗らないが書類仕事をして喪失感を紛らわせようとするがそれは叶わず・・・。


思えば暫く土木工事ばかりしていたので身体が鈍っている感じがする。


身体を動かす為に訓練場に赴き素振りや型の訓練を行って走り込みを行う。


やはり、殆ど日々の訓練を錆っていたので身体のキレが悪い。



こうして1ヵ月毎日ミッチリ身体を動かしていたら、少しずつではあるが、身体のキレが良くなって来たのであった。



さて、ここまで来たらこの次に行くべきはダンジョンである。


第83階層の続きから再開してエンジェル・ナイトを切り裂いて行く。



因みにこのエンジェルシリーズだが純然たる魔物で天界とは無縁の物なので切り裂こうがどうしようと罰は当たらない。



こうして、着実に先へと進み階層をお降りて行って数ヶ月掛かりでやっと第90階層まで進んで来たのであった。


外90階層のボスべやの主は大堕天使と言う真っ黒なダーク・エンジェルで、対物理と対魔法が非常に高く、これまでのボス部屋の中で一番時間が掛かった。


1時間掛けてコツコツと削り切って漸く相手のHPを0にして再度に首チョンパにしたのであった。


全盛期から外れた俺には非常に骨の折れる一戦であった。


しかしそのお陰もあって、久々にレベルアップを果たしたのであった。



そして現在のステータスは、


名前:トージ

称号:(御使い)/(大賢者)

AGE:40

LEVEL:29

HP:483/748

MP:1758/18669


力:751

知能:750

器用:755

俊敏:751

スキル:剣術A/格闘C/投擲C/身体強化/魔装/鑑定EX(アーカイブコンタクト型)/隠密B/(隠匿)/(日本の英知)/魔力感知A/魔力操作A/錬金A(A)/並列処理S

魔法:無S/土S(S)/火S(S)/水A(S)/風S(S)/光S(S)/聖S(S)/時空EX(S)/生活/雷S(S)

※()内は魂に刻まれた才能値を表す一般には見えない



ここ暫く土木工事ばかりしていた所為か、土属性がSランクにあがったが他に進化はして無いようである。


この調子でガンガン行って最低でも後1レベルで目標のレベル30上げたいと思う。



そして第91階層へと降りて行くのであった。


第91階層で出て来た魔物はエンシェント・ドラゴン出会い頭に吹っ飛ばされて、久々に魔装の上から大ダメージを受けてしまって慌てて回復魔法を掛けて内臓のダメージの修復を謀る。



いまの一撃で怯んでしまった俺はここで初めて一旦退いてきもちを切り替えてから再度挑戦する事にしたのであった。


自宅に戻って血の付いた服にクリーンを掛けて、作戦を考えるのであった。



今回出会い頭に尻尾の一撃を食らった訳は、俺が奴に気付くより先に奴が俺に気付いて行動をおこした事が1つ。更にはデカイ図体の割に俊敏で瞬間移動をしたかの様に懐にも繰り込まれた事ももう一つの原因であろう。


つまり、要約すると、相手が化け物と言う事である。


今回魔装が貫通した訳では無いが、その弾かれたGがキツすぎて肋や内臓がやられてしまったのだ。


ともあれ、一撃食らったら大ダメージを食らってしまうが、言い換えると死にはしないのである。 これで何度も組み合って慣れて行くしかないのかも知れない。



翌日から連日、毎日ダメージを食らってはやり直しを繰り返し、漸く、3週間目に最初の一撃の前に躱す事が出来たのであった。



もっともその後に攻撃を入れる前に吹っ飛ばされてダメージを食らってしまったのだが・・・。


次からは瞬時に動き廻る作戦に切り替えて、ショートテレポーテーションも多用して避けて廻った。


更に一撃に対する決めての防御として『時空壁』と言う何物も侵蝕不可能な時空間の障壁を築く事に成功し、奴の重い一撃にも対抗する手立てを物にしたのであった。


最初こそこの『時空壁』を奴の攻撃合わすのに手子摺ったが、何十回も吹っ飛ばされている家に『時空壁』が思ったタイミングで良い具合に決まる様になったのであった。



ここまで来ればもう締めた物である。奴のブレス攻撃も尻尾による攻撃も良い勘にに対処して、懐に潜り込んで時空斬で尻尾を切り飛ばしてやると、ギャオォーー絶叫を上げて、はじめて蹈鞴を踏む奴の首元に飛び上がって時空斬で首を切り飛ばしたのであった。


流石のエンシェント・ドラゴンであっても首を切り飛ばされて生きてる訳も無く、レベルアップのチャイムの音と共にに、ズドンとその巨体を横たえたのであった。


流石にエンシェント・ドラゴンさんである。良い経験値をお持ちだった様でありがたい。




そして現在のステータスは、


名前:トージ

称号:(御使い)/(大賢者)

AGE:40

LEVEL:30

HP:883/773

MP:1683/18694


力:776

知能:775

器用:755

俊敏:776

スキル:剣術A/格闘C/投擲C/身体強化/魔装/鑑定EX(アーカイブコンタクト型)/隠密B/(隠匿)/(日本の英知)/魔力感知A/魔力操作A/錬金A(A)/並列処理S

魔法:無S/土S(S)/火S(S)/水A(S)/風S(S)/光S(S)/聖S(S)/時空EX(S)/生活/雷S(S)

※()内は魂に刻まれた才能値を表す一般には見えない




やった!! ついにうやったのだ。目標であったレベル30に到達したのである。


エンシェント・ドラゴンを回収した後、喜んだ俺は直ぐ近くに現れた金の宝箱の中のエリクシールを回収して下層への階段を降りたのであった。



だが、第92階層には・・・以前に見た様なダンジョンコアが浮かんで回転して居り、事実上、先程倒したエンシェント・ドラゴンがダンジョンボスであった事が判ったのであった。



ダンジョン・コアに触れてみるとダンジョンの事が頭に浮かんで全てが手に取る様に判ったのであった。


手を触れてる間はダンジョンコアの回転は止まって居る様だが余り回転を止めてはいけないのが判ったので手を離したのであった。


まさか最下層が92階層とは思わずにガックリする俺。 目標を2つ共に叶えてしまった今は如何すれば良いのだろうか?と悩むのであった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る