第431話 マリコちゃんの成長 その2
日々進化するマリコちゃんの成長っぷりに舌を巻く兄姉達。
6歳になる頃には漸く重力制御魔法やウィングスーツによる滑空を教え込み、空を飛ぶ事方法を教えたのであった。
そして高周波ブレードも教え、ある程度の物が斬れる様にしてやった。
尤も何でも斬れると勘違いしない様にアースドラゴンは斬れないので注意が必要だと警告もしておいた。
最近ではガガの東の森から『魔境の森』に狩り場を移し、その魔物多さや強さに無邪気に喜んで居るマリコちゃんだった。
マリコちゃんが『魔境の森』に通い出してから数ヶ月が経って慣れて来た頃、俺はマリコちゃんに『何でも斬れる』『空間斬』を教え始める事にしたのであった。
最初の数週間は発動しなかったが1度発動してしまえば失敗することも殆どなくスパスパと笑顔で岩を斬って見せていた。
やはり天才は居る物なんだなと痛感して我が子ながら良い意味で末恐ろしいと思うのであった。
そんなマリコちゃんに触発されて俺もダンジョンアタックに精を出すのであった。
現在は第73階層を過ぎて74階層に突入して居るが、ドラゴン密度が上がった事でより厳しい構成となっている。
それに従ってこれまで被弾なしだったものがそうも言ってられなくなって、魔装の上から何度も被弾してしまうようになって来ている。
幸いにも今のところ魔装を貫通する程のダメージのある攻撃は無いものの、尻尾による打撃で吹っ飛ばされたりと、脳震盪を起こす様な衝撃を浴びる事が多くなって来たのは非常に拙いと反省している。
とは言え今のところ全部撃破出来て居るのだから、俺もソコソコ優秀だと思いたい。
そうそう、先日複数の群れを討伐した事で久々にレベルアップした。
現在のステータスは、
名前:トージ
称号:(御使い)/(大賢者)
AGE:30
LEVEL:25
HP:483/584
MP:1789/18205
力:586
知能:585
器用:590
俊敏:587
スキル:剣術A/格闘C/投擲C/身体強化/魔装/鑑定EX(アーカイブコンタクト型)/隠密B/(隠匿)/(日本の英知)/魔力感知A/魔力操作A/錬金A(A)/並列処理S
魔法:無S/土A(S)/火S(S)/水A(S)/風S(S)/光S(S)/聖S(S)/時空EX(S)/生活/雷S(S)
※()内は魂に刻まれた才能値を表す一般には見えない
30歳になった事でステータスの年齢上昇係数が上がった事でステータスの伸びが良くなったが資金は日々の鍛錬をサボリ気味だったので、俊敏値や力の値が昔の様に伸びて無いのは反省点だろう。
このままダンジョンにも行かなくなると、レベルもダウンして行くのかも知れない・・・せめてあと5レベル上げてレベル30にまで引き揚げたい物だ。
最近耐ショック用のエアバッグみたいに風魔法のシールドをクッション代わりに魔装の上に纏って居る恩恵か、ついに風魔法がSランクまで上がったのは嬉しい誤算であった。
願わくば他の属性もSランクまで引き揚げたいものだ。
特に土属性とか、あれだけ土木工事に使用して居るにも拘わらず、未だにAランクのままと言うのが全く納得いかない。
確かに魔物討伐時にはあまり多用して無いのは認めるのだが、そこら辺の判断基準って何かおかしくないか?と思ってしまう俺だった。
こうして、3日に1日ダンジョンアタックに勤しむ俺であった。
しかし、このダンジョンはこの先どうなるのだろうか?
何階層まであるかは不明だが、この階層で、こんなに沢山のドラゴン種が群れて出て来るとかだれが想像出来ようか?
この先の階層でドラゴンよりも強い魔物と言われても全く想像が出来ない。
結局のところ、アースドラゴンにしろ、レッド・ドラゴンにしろ、災害級の魔物である事には変わりが無い。
そんなのの更に上の魔物って実際に居るのだろうか?と頭の中で考えてしまう俺であった。
さて、マリコちゃんだが最初の頃こそ喜んで『魔境の森』に通っていたものの、徐々にマンネリ化して来たのか、
「お父さん、マリコ、お兄ちゃん達とダンジョンに行きたい。」と我が儘を言う様になって来てしまった。
マコちゃんでさえ、ついこの間ダンジョンに潜る様になったばかりである。
流石にそれは時期尚早と言う事で却下した。そうすると可愛いホッペを膨らませていたのだった。
実質問題としてマリコちゃんにはほぼ全ての魔法を教えてしまって居るので、経験不足と言う事や幼すぎる事を除けばダンジョンに行っても通用するだろう。
なので駄目な理由の一つとして、魔力総量の低さを問題として日々の魔力増強に励む様に促したのであった。
実際、魔力が少ない事も事実なので現状で兄姉達に付いて行くとその魔力量故に迷惑を掛けるだろうからマリコちゃんもそれを理解し何も言い返せないで居たのだった。
結局、不満を言いつつも、魔力を増やす為の魔力枯渇の回数を日に2回に増やす等して目に見えて努力する辺り、勤勉な努力家であるマリコちゃんらしいのであった。
こうして、数ヶ月の時が過ぎて、マリコちゃんを抑えるのも限界に達したので、兄姉達の迷惑にならぬ様に俺がマリコちゃんをダンジョンに連れて行く事にしたのであった・・・。
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