第427話 冒険者ギルドのテコ入れ

第70階層のボス部屋でレッド・ドラゴンを倒したお陰でレベルアップを果たした俺の


現在のステータスは、


名前:トージ

称号:(御使い)/(大賢者)

AGE:29

LEVEL:23

HP:483/533

MP:18054/18154


力:535

知能:534

器用:539

俊敏:536

スキル:剣術B/格闘C/投擲C/身体強化/魔装/鑑定EX(アーカイブコンタクト型)/隠密B/(隠匿)/(日本の英知)/魔力感知A/魔力操作A/錬金A(A)/並列処理S

魔法:無S/土A(S)/火S(S)/水A(S)/風A(S)/光S(S)/聖S(S)/時空EX(S)/生活/雷S(S)

※()内は魂に刻まれた才能値を表す一般には見えない


俺のステータスはどうだろうか。なかなかに良い数値に上がったと自画自賛している。



今回驚いたのは時空間属性の魔法がSランクからEXランクに上がった事である。まさかSランクの上があったとは驚きである。


更に地味な所で言うと、並列処理並がいつの間にかAランクからSランクに上がって居た。


ダンジョンアタックを再開して以来、空間斬の練習で魔装等と無茶な併用を多数していたのが原因かも知れない。


余り頻繁に刮目してなかったので何時のタイミングで上がったのかはふめいだが、こう言うサプライズは大歓迎である。


こう言うのがあるから、レベリングもダンジョンアタックも止められない。


さて、ここダンワースのダンジョンが何階層まであるのか不明だが、恐らくもう少しで最下層まで行き着くのでは無いだろうか?



前世の世界では1つのダンジョンの最下層に到達した俺である。是非ともこの世界のダンジョンも最下層まで制覇したい物である。



願わくばその頃までにレベル人類未到と呼ばれる30までレベルを上げたい物である。




レベル上げにはそのレベルに応じた強さの魔物と戦って勝った経験値が必要である。


つまり、常にその時の自分のレベルよりも強い魔物を欲する訳だ。


今の俺がオークを幾ら倒しても全くレベルアップしないのと同じ理由である。


つまり、やるのなら、ドラゴンクラスでレベリングをする必要が在ると言う事である。




出来ればレッド・ドラゴンよりも強い魔物が欲しいところだが、そんなのが果たして居るのだろうか?


エイシェントドラゴンとかこの先出てきて欲しいと切実に願う俺であった。


尤も単体で出て来てくれると嬉しいが、流石に俺でも群れで出て来られたら一溜まりも無いかも知れない。



まあそんなのは実際にエンシェントドラゴンが出て来てから悩めば良いか・・・。




だが実際の第71階層以降は殺意の高い階層で、各種ドラゴンが群で俺に襲い掛かって来ると言う予想以上に過酷な階層構成になっていた。



単体ではどれも空間斬で瞬殺しようと思えば瞬殺できるのだが、群れて連携を取られると、基本知能の高い最高峰の魔物故に非常に厄介なのである。


折角のレベリングのチャンスなのだが、一歩間違えばこっちが危ないのでいつも以上に真剣に空間斬で9匹のドラゴンの群れを殲滅したのであった。


流石に一気に9匹も倒したお陰か、第70階層のボス戦でレベルアップして間も無いのにも拘わらず、頭の中でピロンと音がしてレベルアップを果たしたのであった。



現在のステータスは、


名前:トージ

称号:(御使い)/(大賢者)

AGE:29

LEVEL:24

HP:483/556

MP:17970/18177


力:558

知能:557

器用:562

俊敏:559

スキル:剣術A/格闘C/投擲C/身体強化/魔装/鑑定EX(アーカイブコンタクト型)/隠密B/(隠匿)/(日本の英知)/魔力感知A/魔力操作A/錬金A(A)/並列処理S

魔法:無S/土A(S)/火S(S)/水A(S)/風A(S)/光S(S)/聖S(S)/時空EX(S)/生活/雷S(S)

※()内は魂に刻まれた才能値を表す一般には見えない


ドラゴン各種9匹の群れは何とか対処出来た物のその後の亡骸の回収はサイズと量が量だったのでかなり大変であった。


正に『時空間庫』様々である。


よくぞあれだけの量を回収出来たと感心するのであった。


これからの階層はドラゴンがキラー・ビーの様に群れて出て来る事が判ったのでその貴重な亡骸を無駄にする事無く回収し、市場に流せる様に、これからは狩る速度を調節しないといけないと思うのであった。


この世界でのドラゴンの経済効果は半端無く前回のあんな空も飛べない様なアースドラゴンの素材でさえががの街の年間税収の2年分に火って気したらしい。なのでそんな素材を丸っと譲った俺達にガガ辺境伯はいたく感謝したと言うわけである。



で、前回のボス部屋のレッド・ドラゴンをダンワースの冒険者ギルドに持って行った訳だが彼処は非常に規模が小さく解体の人材の腕がガガの人材に比べ劣るのである。

再三ダンワースのギルドマスターには解体を含めた人材の充実の進言と言うか要望を出しているのだがそこら辺の腰が非常に重く即座に動く気配が無い。


じゃあ何故ガガの冒険者ギルドに持って行かないか?と言うと、そうするとガガの税収になるので、ガガが関係無いダンワースのダンジョン産の魔物の素材なら本来通りにダンワースの税収となる様にしたいと言う領主ならではの目論みがあるのである。


そして余りにも領主の要望を聞かないダンワースのギルドマスターに痺れを切らした俺は冒険者ギルド本部に掛け合ってダンワースのギルドマスターの交代と解体担当のテコ入れを実力行使に近い圧力で行ったのであった。


実際にどうやったかと言うと、本部と掛け合って、ガガのガラコさんにダンワースのギルドマスターとして栄転して貰って、王都のギルドから、腕は確かだが余剰だった解体係の人をスカウトして来て貰ったのである。


クビになった元のギルドマスターは良い歳だったので引退となったらしい。



そして、それを機会にダンワースの冒険者ギルドの建物を拡充して、大型の魔物の解体も出来るスペースを併設する様に、領主権限でやってしまったのだった。



結果として、冒険者ギルドをテコ入れしただけで、俺のゴラゴン素材やマコちゃんの持ち込む素材と相まってダンワースの税収はこれまでの約10倍位には跳ね上がったのだった。




魔物素材が充実すると、それに群がる商会の出入りが活発になって従って入場税や取引による税収が鰻登りに上がるのである。


なので、俺の持ち込んだ素材のお陰で領主の俺がウハウハしているという、マッチポンプが出来上がったのだった。



こうしてちゃんと冒険者ギルドが機能する下地を作ってから値崩れしないように一気に出さずに微妙な間隔を空けて討伐したドラゴン達の素材を買い取りに出したのだった。



巷ではダンワースにはドラゴンスレーやーが居ると噂になっているらしい。


これまでせっかくダンジョンがあるのにパッとしなかったダンワースだったがここに来て急激に注目される様になって、進出して来る商会も増えている。


そんな真新しい店舗が増えた事でこれまでのダンワースと違って商機に聡い連中が建て替えや改装を行って徐々に洒落た建物が増えて行く様になるのだった。



その結果、これまで税収的にマーコスに負んぶに抱っこだったダンワースも立派に稼げる街に変化したのであった。


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