第396話 フローツマン王国戦 その3

王宮の武力制圧を終えた後、直ぐに王族を集め今回の侵略の責任を取らせる為に事情聴取を始めるも今一つ理由がハッキリしない。


どうやら話を纏めるとロケティシュと名乗る謎の男がいるの間にかフローツマン王国の王宮に出入りする様になり、その男の言うがままに何の疑問も持たずに今回の作戦を進めたと言う事の様だ。



当然の様に事ここに居たってはそのロケティシュと名乗る謎の男の姿は何処にも見当たらず消えて居た。



こうして戦の責任を問うにも当の国王自体も狐につままれた様な状況でどうすれば良いのか落とし処が微妙な状況であった。



結局、国王陛下と宰相閣下で話し合った結果、現国王は次代に譲位して引退する事で落とし処としたのであった。



完勝したアムール王国であるが、国内の貴族の殆どが兵を出さなかったと言う貴族の義務を果たさない結果に終わってしまい国内も大が露見したけっかとなったのだった。



フローツマン王国との戦で派手に絨毯爆撃を行った結果、戦争によって願わない形でレベルアップを果たした俺は微妙な気持ちを抱えてこの戦争を終えたのであった。


そして現在のステータスは、


名前:トージ

称号:(御使い)/(大賢者)

AGE:23

LEVEL:20

HP:336/336

MP:17357/17357


力:338

知能:337

器用:341

俊敏:339

スキル:剣術B/格闘C/投擲C/身体強化/魔装/鑑定EX(アーカイブコンタクト型)/隠密B/(隠匿)/(日本の英知)/魔力感知A/魔力操作A/錬金A(A)/並列処理並列処理A

魔法:無S/土A(S)/火S(S)/水A(S)/風A(S)/光A(S)/聖B(S)/時空A(S)/生活/雷A(S)

※()内は魂に刻まれた才能値を表す一般には見えない



まあ経緯はどうあれ、レベルアップはレベルアップだ。粛々と受け止めよう。


火魔法による絨毯爆撃の結果、火魔法がついにSランクにアップした。


子供が生まれ暫く遠ざかっていたレベル上げだがそろそろ再開したい所である・・・。


そして真の意味において、真っ当なレベルアップをしたい物だ。人殺しでレベルアップしても全く嬉しく無いし、達成感が無い。


それはマリーも同じ様で、望まぬ形でレベルアップしちゃったと溢して居たのだった。



ちなみに、今回の戦においての戦火と言う意味ではパパンの率いた部隊による引っ掻き回しが最大の戦火を出したのだが、我が家の精鋭を連れて居た為当方の損耗は0人と非常に満足な結果となった。


ある意味一番戦場で目立ってたのがパパンっとパパン率いる我が家の精鋭部隊であったと言っても過言では無い。


今回の武勲功労の席では、パパンの奮闘が考慮されて、子爵位を賜ったのであった。



尤も、全く貴族の何たるかも知らないパパンは困り顔をしていたのはちょっと面白かったのだった。



ちなみに、今回の戦においてマリーの働きにも評価が高かったのだが、女性と言う事もあって爵位云々の話は見送りとなった様だ。


尤も当の本人であるマリーは自分に爵位が貰えなかった事を心からホッとしている様であった。




俺とマリーの『時空間庫』に入っている敵の宝物庫等から奪取した物資等は全て宰相閣下立ち会いの下国庫の方へと譲渡しといた。


早めに出して置かないと忘れて死蔵してしまうからな。

国もこの物資を売って今回の戦費とするのでこれで赤字にはならないだろう。


と、ここまでで終わればまだ良かったのだが、国内の出兵しなかった貴族の問題やフローツマン王国側の貴族の問題もあって、まだ不穏な空気が燻っているのが現状である。


王宮側として今回何だかんだと理由を付けて出兵しなかった貴族にその位に応じて一定の税によるペナルティーを設けた。


要は『軍事費払えやゴラッ!!』って事である。


これで、双方収まれば良いのだが・・・今回活躍して褒美を受けたのがほぼ俺の身内と言う事もあって不穏な空気が立ち籠めている感じである。



と言うのが我が国側の話。


問題は一方的に負けてしまったフローツマン王国側の貴族共の話。


彼らは殆ど対戦してない者共で負けた事自体に納得いって無い様子。非常にフローツマン王国内で、あたし区後を引き継いだ若い自国の王様や王族に対する不満が膨れ上がって居るらしいい。


これは、下手すると、もう一荒れしそうな気配もある。


尤も、アムール王国関係無くフローツマン王国だけの話で済むのであれば、幾らでも勝手にやってくれで終わりなのだが、隣国だけに勝手に終わってくれないのが世の常である。


陸続き故に、国が荒れれば難民と言う形でアムール王国や周囲の国家に流れ込んで来て、真面目に働けばまだしも盗賊になったり、治安を乱したりする輩が増えるのである。


と言う訳で、スンナリと両国共に終わってくれそうにないのであった・・・。



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