第385話 ダンワース・ダンジョン その11

第25階層を進んで行く俺。その前に立ちはだかるアラクネとオーガ達、今の俺にとって個々の戦闘力は脅威では無いが集団で来られると綺麗に倒すのが厳しくなって来る。


分岐を幾つも曲がって行くと久々にモンスターハウスの気配を察知して中へと入ってみたら、当然の如くに背後で閉じる石の扉。


その直後に魔方陣が部屋の中央の床でで光るお馴染みの召喚の魔方陣。


そしてやって来るオーガの大群ザッと見た限りで所狭しと20匹の通常種のオーガに上位種のオーガキングが混じっている。


俺は黄金丸を構えつつ、少しでも頭数を減らすべく通常種のオーガに回転を加えた高圧縮のストーン・ブリッドを眉間にお見舞いする。


ガオーとオーガキングが号令を掛けて一声に生き残ったオーガが俺の方に大剣を振り翳してやって来るも、俺は部屋のサイズを上手く使ってそれを避けつつヘッドショットをキメつつ数を減らして、または手足を斬り付けて戦闘力を削いで行く。

当初20匹前後居た取り巻きのオーガも、戦闘開始5分も経つ頃には残り5匹にオーガキングとなっていた。


俺は一番厄介なオーガキングの眉間にストーン・ブリッドを放つも硬すぎる眉間に弾かれて怒りを買うだけに終わってしまった。


そこで、弾かれる事の無い極光の一撃を奴の眉間に放ってやるとジュボっと言う音と共に後頭部へと貫通してその場で前向きに倒れてしまうのであった。


オーガキングが倒されて動揺した残りの通常種も1分と掛からずに倒してしまい全ての首を刎ねて血抜きを行って~回収したのだった。

全てが終わった後、部屋の一角に宝箱が現れて中を確認すると、ちょっと短めの片手剣とも長めの短剣とも取れる微妙なサイズの鈍い銀色が特徴のミスリル製の剣が入っていた。

軽く魔力を纏わせて振って見たが魔力の乗りもマリーが使うには良く実に使い勝手の良い感じに思える。


これはマリーのお土産に丁度良さそうである。


きっと大喜びしてくれるだろうとほくそ笑んで回収したのであった。



モンスターハウスを出て進む事1時間。出て来る魔物はアラクネ・クィーン率いるアラクネ軍団もノミネートに増えていたが大した問題では無い。

昼食休みも取らずにズンズンと進んで行ってちょっと早めの午後3時に本日は上がりとしたのであった。




勿論帰って件のミスリル製の短剣をマリーにお土産として渡してやると、最高の笑顔で「トージ兄ちゃんありがとう!!」と言ってくれたのであった。



翌日から引き続き4日間、この第25階層を回り続け漸く下層への階段を見つけたのであった。




そしてその翌日からまた同じ洞窟フィールドのの第26階層へと進んでロックリザードマンを相手に暴れ廻って怯む事無く進んで行った。


ロックリザードマンは確かに硬く力強いのだが、強さで言うと、オーガキングの1.5倍位で、大群で来られると面倒ではあるものの個々に来る分には特に恐れる相手では無い。


そして初日から切れ間無く沢山のロックリザードマンを相手にした結果、第26階層に入って5日目にしてピロンと音が鳴って更なるレベルアップを知らせて来たのであった。


前回からするとかなり早いタイミングである。


そして現在のステータスは、


名前:トージ

称号:(御使い)/(大賢者)

AGE:16

LEVEL:17

HP:42/49

MP:1600/1640


力:51

知能:51

器用:55

俊敏:52

スキル:剣術B/格闘C/投擲C/身体強化/魔装/鑑定EX(アーカイブコンタクト型)/隠密B/(隠匿)/(日本の英知)/魔力感知B/魔力操作B/錬金A(A)/並列処理B

魔法:無S/土A(S)/火A(S)/水A(S)/風A(S)/光A(S)/聖B(S)/時空A(S)/生活/雷B(S)

※()内は魂に刻まれた才能値を表す一般には見えない


となった。


最近黄金丸をゲットして黄金丸で戦うシーンが増えたお陰か久々に剣術が上がってBランクになった。


閃光流の剣士であるパパンの息子としては誇らしいランクアップである。


最近では毎日使い切るのが厳しい魔力総量となったが、順調に伸びて居て今後も出来るだけ伸ばして行きたいと思っている。





こうして3ヵ月の間に頑張って下層を目指した結果、第30階層のボス部屋のアース・ドラゴンと言う4つ足の飛べない恐竜の様なドラゴンを極光のレーザーサーベルで倒して、第26階層から3回目のレベルアップを果たした。


そして現在のステータスは、


名前:トージ

称号:(御使い)/(大賢者)

AGE:16

LEVEL:19

HP:42/54

MP:1628/16355


力:56

知能:55

器用:59

俊敏:57

スキル:剣術B/格闘C/投擲C/身体強化/魔装/鑑定EX(アーカイブコンタクト型)/隠密B/(隠匿)/(日本の英知)/魔力感知A/魔力操作A/錬金A(A)/並列処理並列処理A

魔法:無S/土A(S)/火A(S)/水A(S)/風A(S)/光A(S)/聖B(S)/時空A(S)/生活/雷A(S)

※()内は魂に刻まれた才能値を表す一般には見えない



魔力操作や魔力感知、雷属性、並列処理もそれぞれAランクに上がって非常に嬉しい。


一つ一つが上がれば上がる程に効率が上がってやれる事の幅が広がって行く。




ただ漸く区切りの良い第30階層のボス部屋まで攻略したのに残念なニュースがある。



暫く自由を満喫して居た俺だが、暫く弟子任せにサボって居た錬金部門の製作をせねばならなくなって、大番頭であるモリーンから怒られて居るのである。


マジックバッグは既に作り終えて居たので安心仕切って居たのに・・・。


そんな訳で区切りの良い第30階層で一時的に俺のダンジョンアタックは強制終了となったのであった。

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