第377話 マリーの学園ライフ その2
それからアッと言う間にマリーの友人がやって来る約束の日となった。
俺は邪魔にならない様にしようと考えて居たのだが何故かマリーの友人が会いたがって居ると言うので出始めのちょっとの時間のみ付き合う事になってしまった。
通学した帰りにそのまま家に連れ帰って来るらしい。
俺としては友人が訪問して来た事も無いのでどう言う招待の仕方や歓待が普通なのか知らないので、丸っとゲイツさん頼みである。
下校時間が過ぎるとマリー達総勢10名が我が家へと帰って来た。
「お帰りマリー、そしていらっしゃいマリーのクラスメイトの皆さん。私がマリーの兄のトージ・フォン・オオサワです。美味しいスィーツもあるのでユックリしていってくださいね。」と無難に歓迎しておいた。
すると、そんな俺の歓待に感激してくれたのか、一団の中の1人の少年が前出て来て、
「公爵様自らがお出迎えして頂けるとは恐悦至極に存じます。私は、アルベルト・フォン・アシュタインと申しまして~~」と長々と玄関ホールで自己紹介が始まってしまった。
どうやら、俺の日本での感覚でお母さんが友達と俺を出迎えた時を単に再現したつもりだったのが良くなかったらしい。
一通り9人分の自己紹介を聞いた後、失敗を悟って冷や汗を掻きつつ、
「それは皆さんご丁寧に。ここではなんなので、マリー皆さんを茶会用の応接室にお通ししなさい。」と言ってマリーに誘導を丸投げしたのであった。
いやぁ~やっぱ貴族のマナーって、難しいよ・・・。
その後、お茶とスイーツも進んだ頃チラリと様子を見に部屋の近所を通過したところ、楽しげな声や俺の力作のスイーツを絶賛する声が部屋から漏れ聞こえていたのであった。
その絶賛の声にニヤリとして俺はマーガレットの休んで居る部屋へと戻ったのであった。
1時間程した頃、マリーが呼んでるとの知らせを受けて先程の茶会用の応接室に足を運んだところ、
「あ、トージ兄ちゃん、出来ればみんなちょっと魔法を教わりたいって言うんだけど、魔法訓練場の方に行って少し見てやって紅かな?」と言って来た。
なんでも、俺は彼らにとって・・・・いや王国に取って、どこからそう言う話にまで飛躍したのかは不明だが、『伝説の』英雄らしい。
まあ大半は先の戦争の無血の完勝を言っているのだろうけど・・・少し大袈裟に美化されすぎて居るのでは無いか?とやや心配になるのであった。
そう言えば、今思うと、第一王女であるマーガレットとの結婚時も『全く』反対意見や問題提起する貴族の声が無かったのも不思議な話である。
もしかすると、王家の方でそう言う風に噂を流したのであろうか?
取り敢えず魔法のレクチャーの件を了承してゲートで、魔法訓練場に繋いで全員移動するのであった。
「で、何をどうすれば良いんだ?」と言いつつ、まずは皆が出来ないであろう無属性のフォース・フィールドを出して見せてそれを足場として乗って上で何度かジャンプして見せてみた。
次に全員をフォース・フィールドの足場の上に載せて、本当に透明な力場の足場がある事を各自にじかくさせた。
「これは無属性魔法を固めた力場を足場にした物だ。魔力操作を毎日地道に訓練すれば、半年くらいでこれが出来る様になるし、今まで使って居た魔法自体も威力や効率が格段に上がる様になる。
どの魔法も同じだが、日々の地道な繰り返し訓練がものを言う。マリーも然りそれを続けた結果今の状態まで上手く魔法が使える様になったんだよ。我妻マーガレットも俺と婚姻する少し前から初めて1年掛からずに物にしているので、そうそう難しい物じゃない。」と締め括り、他に面白いところでは・・・と関連する物を考えた結果魔装を纏って見せて、
魔法使いが本来弱いとされる物理攻撃に魔法だけで対応する方法等をマリー相手に剣で袈裟斬りにして見せたりされてみたりの演舞をして見せてやった。
「これは魔装と言って、先程の無属性の力場を鎧の様に身に纏った物で、物理攻撃から身を守ってくれる最高の防具になる。」と説明を付け加えた。
この他にも、身体強化の仕方と効果を教えてやった。
どれもこれも結局、魔力操作を多用する技なので、普段から魔力を自分の意識やイメージで自由自在に動かし制御出来る様になる必要がある事を重ねて説いたのだった。
最後に、光学迷彩を見せてやったら、「急に見えなくなった!!」と大変良い反応をしてくれたのであった。
「まあ、これらはマリーも使える物なので、魔力操作の熟練度を上げたらまたマリーに詳しい遣り方を教えて貰えば良い。判らなかったら、また遊びに来た際にでも
時間が在れば教えて上げよう。」と言って簡単な魔法講習会を終了したのであった。
帰りの手土産に俺の作ったシュークリームを箱に入れて渡してあげると、大変喜びお礼を言いながらながら帰って行ったのであった。
みんなが帰った後、
「お疲れ様、対応はあんな感じで良かったか?」とマリーに聞いたところ、大変に感謝してくれたので、恐らく大丈夫だったと思いたい。
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