第260話 子共に遊んで貰う日々と次の目標

歴史に残りそうな大宴会を終えた翌日、王族の皆さんはまたもや気の毒なマッシモ様のお屋敷にご宿泊し、翌日の昼頃にダラダラと帰って行ったのだった。


前日の宴会開始時にはあれだけ良いペースでガツガツと食べて居たのに翌日のお見送り時にはゲッソリしていたのが印象的だった。


マッシモ様、本当にお疲れ様です。


いやぁ~これだから貴族って面倒臭い・・・。


これで多少は俺に集中してる富の一部は還元出来ただろうか?


しかし、この街の奴らって、本当にみんな酒好きなのな・・・。人口が何名かは知らんけど、一晩で数トンは軽く飲んでるんだよね。

「余ったら酒に申し訳無い。」とか言っちゃって朝まで掛かって徹夜で飲んでたらしいし。


最近ではお付き合い程度にコップ1杯程度は飲める様になったけどさ、そこまでして飲みたい気持ちと言うか義務感が俺には全く理解出来ないし、真似もしたく無い。



そんな訳で漸く一区切り着いて当面の目標も課題も無いと言う久々の開放感!!


思えば魔の森に居る頃は生活(主に食事面)に追われ、それが安定する様になったのは魔法習得時から。


結局、魔法がある程度上達して街まで安心して行ける様になるまで精神的にキツかったよな。


美味しい食事とマトモな衣服への欲求に追われてたあの日々。


それが漸くここに来て色々な物が解決しやるべき事、やりたい事が一通り終わった訳だ。


■■■


やりたい事・・・あったわ!!


子共との時間をマッタリ過ごす事。


子供らの成長は非常に早い。


うかうかしていると、気付いたら立って歩いて喋っていて1人で何でも出来てしまって居る事になる。


コータはまだまだお子ちゃまだが、あとちょっとで3歳だし、サチちゃんも5歳になってしまう。ガスリー君なんてもう7歳である。早い早い。



その点ユーキちゃんはまだまだちっちゃくて可愛い赤ちゃんのままである。


当分の間は赤ちゃんとして愛でる事を満喫出来そうだ。


泣く子は育つって言うけど、ユーキちゃんは結構大人しく手が掛からないし、言う程泣きが激しくない。


きっと性格的に大人しい子なのかな?




さて、ダンジョンを踏破してからは連日家に居てほぼコータの相手をして遊んで居るので非常にコータがご機嫌だったりする。


時には「とーたん、まひょう魔法!」とか言って魔法を使いにつれて行けと言って来る。


ある意味これを言ってくれるのはありがたい。


何故って? だって家の中でヤル物じゃないって判ってるって意味じゃん。


一時期は家の中で癇癪とか起こして魔法を撃つんじゃないかって、本当に悩んだし。



コータの魔法は日々進化して行き以前よりもスムーズに魔力を練って魔法が発動出来る様になっていて、ビックリだ。


どうやら、退屈な時庭とかで独り遊びで土魔法で形を作ったり無属性のフォース・フィールドで魔力操作をやっていた恩恵かも知れない。



ちなみにサチちゃんは連日ガスリー君と連んで何処かで遊んでて、食事の時間頃になると2人揃って戻って来てる感じ。


なーんか最近あんまり俺と遊んでくれなくなって・・・お父さんちょっと寂しいぞ!?



 ◇◇◇◇


1ヵ月が過ぎて、肌寒さが増し冬の到来を告げる頃、マッシュ達が忙しそうだったのでペンディングにしていた保育所の運営の件を漸く思い出して


次の全国的なプロジェクトとして企画を提起してみんなで話し合う事にした。


これにはシングルマザーであるガスリー君の母親のカレンさんにもオブザーバーとして参加して貰い、当事者としての意見を頂く事にしたのであった。



本来子育てや預かると言う意味では孤児院があるが何処も資金不足や人手不足が激しかった。


尤も俺が全国規模で商人ギルド経由で寄付をする様になって多少破壊前されて居る筈ではあるが、人手不足だけはどうしようもなく現在も続いているらしい。



つまり、保育所の機能を孤児院に求めるのはキャパオーバーで誰も幸福にはなれないパターンだと言う事だ。


そこで男爵領や子爵領を除いたある程度の規模の各主要都市で運営する予定である。


まずは保育所を作れそうな敷地を取得する所から始める事にしたのであった。


何故男爵領や子爵領を除いたのかと言うと、一言出言うと手が廻らないと言う事と、余り小さい街レベルだと、雲煙する為の保母さん役の人材確保が出来なかったり、そもそも需要がないい可能性やが在る為である。


流石に余所様の子共を預かるのが同じ子共ではちょっと荷が重すぎるので家の子らは準備や運営の管理に留まる予定である。



保育所を作ろうとして居る様な主要都市の場合、それ相応の纏まった土地の取得は非常に困難で、面積を優先しようとするとどうしても治安の余り良く無いスラムチクに近くなってしまうのだ。


そこで、多少考え方を変えて1軒家を購入し地上げじゃないけど、前後左右何処かかを交渉して購入して繋げて1つの土地とする方向に切り替えたのであった。


え?正に地上げじゃないかって? いや、俺達は嫌がらせとか竜車を突っ込ませたりとかしないから。

あくまで平和に穏便に・・・がモットーなんで!


俺もまさか異世界に転生してまで地上げ紛いをする事になるとは思いもしなかったよ・・・。


そんな訳で徐々にであるが伯爵以上の領の領都でコツコツと保育所を始める準備を冬の間に始めるのであった。


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読者の皆様どうもです。

何時もお読み頂きありがとうございます。

もうあと数日で今年も終わりますが・・・笑えない失敗談を一つ。

もう今となっては昨日の12月28日の事ですがスッカリ29日(金)と間違っておりまして。

何か人との話が余り合わないと言うか食い違っている気がしたんですよ。

それもその筈。金曜でなくて前日の木曜だったと言う・・・ozr

最近、こう言うのが多いんですよ。

本当に脳みそがスカッと治る薬欲しいですわ。

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