第252話 不穏な気候の余波 その1
読者の皆様どうもです。
巷はどこに行ってもXmas ソングだらけ。
皆様に取ってのXmasソングって何れです?
ワム、ユーミン、フランクシナトラ、山下達郎色々有りますが、どうでしょう?
私が口ずさむのはユーミンかフランクシナトラのワンフレーズ(全部の歌詞は知らない)ですかね。
皆さんの家には何歳ぐう雷までサンタさん来ましたか?
家は、父が長期出張に出てしまったので割りと早い時期にサンタさん来なくなりましたが・・。
理由はそれだけで無く、小学校の頃の友人が、バラした事で親がサンタの嘘を取り繕う事が無くなったので。(*´∀`*)
この時期ってなんか気忙しい感じで好きでは無いです。
もう私自身もそんな歳でもないですし、子共らも親と一緒にって歳でもないですからね・・。
尤も単身赴任中なので、現実敵には無理なんですがね。
あぁ~寂しぃ~!! 皆様は良いXmasを!!
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一仕事以上を済ませた気になって自宅に戻ってホッとしていた我々だが、そんな俺達をソッとして置いてくれる気も余力も無いらしく、つかの間の休息を得た翌々日には再びジョニー殿下経由で国王陛下からのお願いと言う体の切実な依頼が俺のとことに入って来た。
取り敢えず先日の7箇所に関しては暫定的にある程度の復旧をすませたのだが、そこに至るまでの街道の復旧の目処は立って居らず、王国全土規模で見るとそう言う箇所は非常に多く点在するのだ。
そして要望としては家の子らに加え魔法学校の生徒も動員して王国全土の壊滅的被害の出た街道の復旧を頼んで来たのだった。
困ってる地方の過疎地域の集落の人々の為に首を縦に振ったものの、修復を要する街道の箇所数が半端無い数字の為、チーム分けをして各チームを分散して置いて廻って後で回収して廻る事にした。
折角先日駆り出されたばかりでホッとしていた子らには申し訳無いのだが、理由を説明して了承して貰った。
一期生~七期生が各分隊のリーダーとして配属されてその下に、他の家の子ら(リーダーを任せるに足り無い者)と魔法学校の生徒を混ぜる感じとなる。
勿論家の飛行船1機だと、分散配置するだけで1日終わってしまうので、王国機をジョニー殿下が操縦して、マッシモに屋って来た。
一応、ジョニー殿下は地理を知らない俺達の為に案内役のナビゲーター役のゲルトさんと言う青年を貸してくれた。
良かったよ。この世界の不正確な地図だけポンと渡されても何ともしようが無いので非常に助かった。
こうして、2機に総勢280名を乗せて2機の飛行船がマッシモを出発した。
本日の予定は、25箇所を手分けして復旧する事である。
だが、ここで予想外に大変な事が1箇所目で判明する。
寸断された箇所や要修復とする街道の距離が思った以上に長く、長い場所では数kmに及んでおり、場所によっては崖崩れで補強を必要な箇所もあり、分散して手分けしたとしてもとても数時間でどうこうなる物では無い事が判明した。
しょうがないので当初予定した配分を若干変更し、開始箇所と終点からと2チームがお互いの方向を目指して復旧工事をして進む方式に変更した。
2チームをそれぞれのポイントに卸した後、他のポイントに急いで移動して同様に2チーム体制で降ろして行く。
ジョニー殿下の方にも連絡して状況と対応策を説明して置いたが、どうややら、あちらも似た様な状況で悩んで居たらしく、俺のプランが採用された。
幾ら魔法が使える子らと言えど、俺の様に何度も工事に駆り出された経験もないので若干心配である。
一応最初に「無理はするな!定期的に休憩は取れよ!」と厳命しておいたので大丈夫だと思うけど・・・。
でもそう言っても結構我慢して頑張っちゃうから困るんだよな。
各ポイント2チーム態勢で降ろして行くのでアッと言う間に降ろすべき人員が尽きてしまって、飛行船内に残ったのは俺とマッシュとナビゲーター役のゲルトさんの3名である。
結局修復に取りかかれた箇所数は俺の飛行船全体で16箇所である。これを多いと取るか少ないと取るか・・・微妙だな。
マッシュが俺の所為でズーッと忙しかったので教えてなかったんだけど、良い機会だから、このゲルトさんと共に飛行船の操縦を覚えて貰おう。
そうすればかなり色々融通が利く様になるし。最悪『天空の城』の2機体制で出動する事も可能だし。
みんなが必死で作業して居る間にえらく悠長だな!?って怒られそうだけど、多分後々役に立つ筈だし。
別に俺が楽をしたいからって訳じゃ無いからね!!
最悪、2人に飛行船を任せて、俺も単独で作業に入れる様になるし、悪いぷらんじゃないだろう?
まあ元々飛行船にしろ、『天空の城』にしろ、このコントロールルームからの操縦系統は非常に簡単で感覚的で直感的なレバーの動きに追従する感じになっているので、30分もあれば細かい微妙な操縦の加減以外は出来る様になるのだ。
最初の2チームを降ろして既に1時間半が経過かしたが、前半チームと後半チームが合流した時点で連絡をよこす様に命じて居たけど、まだ掛かって来る様子が無い。他のポイントでも同様である。
2人が問題無く操縦出来る様になったので俺も他のポイントに降ろして貰う事として、一番面倒そうな山間のエリア上空で飛行船から飛び降りたのだった。
飛び落ちた直後、飛行船の搭乗口まで来て居たゲルトさんの「な、何を!?ヒャーー!」って悲鳴が軽く後方から聞こえたが、飛べる事を説明し忘れて居たかも知れん・・・まあドンマイだ。
だって山間部って、木が邪魔で飛行船着地するスペース無いししょうがないだろ?
でだ。 山間部の林道と言うべきこの街道だが、かなりヤバイ。山の横っぱらを削って無理矢理道にした様な感じで全く補強の『ほ』の字すらしていない。ここも、上からの土砂や落石で道が数カ所で寸断されている。
まあ岩は良い。最悪俺の『時空間庫』に回収しちゃえば良い訳だし。
ただね、結局地面を固めるだけでなく、更なる土砂崩れを抑止する為に、斜面を広域に固めつつミニ防波堤の様な防護壁を作ったり、色々ヤル事が多いのだ。
しかもクネクネと蛇行した道だけに総延長が無駄に長い。
兎に角、子供らも頑張っているのだから、俺も率先してがんばらないと示しが付かないし、それはもう、頑張らせて頂きました。
マッシュからの電話に出ると、時間は午後4時で、子供らをほぼ回収して、残るは俺だけと言う事だったので、自分のゲートでマッシモに戻るからと伝えて、残り30分、ラストスパートを掛けたのであった。
ほら、俺はホバー移動も使えるし、泥濘んだ地面でも移動に苦労しないから、そう言う意味では意外に楽なんだよね。
ああ、そう言えば子供らにホバー移動って教えてなかったな・・・。子供らよ、すまんかった。
こうして、残り30分で、何とか俺の担当した箇所だけは工事を当日中に終わらせたのであった。
後で話を聞くと、本日予定された配置箇所の修復を終えたのは、俺だけであった。
どうやら俺の気付いた通り、泥濘んだ地面の移動しながらの修復に非常に時間を食ってしまったらしい。
これは先にホバー移動を教えるべきか? でもな、そうすると1週間程欲しい感じになるし、とてもそんな事を言える感じじゃないし。
家の子らだけって訳にもいかなくなると益々収拾が付かなくなるからやっぱ、却下だな・・・。
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