第214話 ダンジョンアタック 総集編

順調?なダンジョンアタックの3週間が過ぎ、第70階層までを制覇した。


あの『自動マップ』君は実に有能で良い拾い物であった。


逆に何で今まで死蔵されていたのかが理解出来ない程だ。

お陰で宝箱の取り忘れも無く収支的には順風満帆だ。


そもそも収支なんて考えもしてないけど、赤字じゃない事は重要だからね。



あと30階層で100階層なんだけど、実際100階層で終点と決まって無いんだよなぁ~。


エグいと思うのは、ダンジョンって徐々に成長してると言う説があって、それが有力とされてる事。


つまり、こうしている間に1~2階層増えて居ても不思議は無いという事だ。


俺が最下層に行き着くのが早いか、ダンジョンが最下層をもっと増やして成長するのが早いかと言う競争って事だ。


先の見えない作業程ヤル気が削がれる物はない。もし本気でその競争に挑むのであれば、現在の様な趣味の延長ペースでは到底間に合わないし、もっと真剣に取り組むべきだろう。


そうすると、アリーシアとも子供達共会えずに何の為に潜って居るのか? いや何の為に家族を持ったのかさえ意味が判らなくなるので却下だ。


つまり、今のこのスタンスのこのペースが俺に取っての正解言う事。


俺に取ってのダンジョンアタックは、あくまで生活のスパイスであり潤いの1つ。


■■■



で、前置きが長くなったが、ダンジョンアタックも丁度キリの良い所まで行った事と、例のオークションもやっと終わって、その収益も使って王都に貰った土地の屋敷等を一挙に整備してしまおうと言う話になったのだ。


ちなみに『英知のモノクル』は凄い金額まで競り上がってこっちもビックリだったが、仲介したゲンダさんもビックリしていた。



担当のゲンダさんにもその一部が歩合として支給されるらしいが、それだけで、早期退職悠々自適な生活が出来るらしい。


『だからこそ』有望な冒険者の担当になろうと受付嬢があの手この手で声掛けする訳だが、悪かったね、お嬢さん達~・・・厳ついゲンダオッサンさんがかっ攫っちゃったよ。ハッハッハ。





王都邸の建設で世間への還元を謀るとして、先に作っておいた城壁と銅レベルの塀や門はそのままに、内容のザックリとした配置や完全にお任せする従業員宿舎の配置等を決定し、棟梁にお願いする。


元々土地を貰った際に塀で敷地を囲んで他の侵入や不法占拠を防止する様にした序でに屋敷もザックリ自作してあるんだけど、あんな状況(拡張エリアの開発ブーム)の王都で当時内外装を含め外注も出来ずに半分放置されていたのだ。


よって、最低限の従業員宿舎を数棟俺の方で建築しそれ以降は落ち着いてからと思っていたのである。


そしてソロソロ良い頃合いだろうと商人ギルド経由で紹介して貰った棟梁にお願いしたところである。



其処まで本格的に工事して今後王都に住むのか?と言われると、住む事は無いと断言できそうだけど、やっぱり、形ばかりでも拠点はちゃんとしておくべきだしね。


何よりも、王都を拠点として店舗で働いてくれてる子らも多くなっているし、ここの従業員宿舎だけで無く、マッシモや他の都市との行き来して居る子も居るので、やはりちゃんと力入れて置こうと言う事。


この世界では、こう言う変な所を見てバックボーンのステータスを引き上げてたりするから、前戦で働く子らの後ろ盾に成る様な盛大な『見栄』を盛大に建てて置こう。




そんな感じで王都とマッシモを行ったり来たりしてチョロチョロしながら次の事を密かに準備して居たら、とある日にちょっと厄介事が舞い込んできた。



いや、厄介事は失礼か。慶事ではあるからな・・・。 ただ立場上、非常に面倒な事になってしまってて、どうしようかと。


話を持って来た奴自体もニヤニヤしながら告げてたから、勿論俺の状況や立場を判ってて言ってるんだよね。ホント質が悪いwぁ~。


「と言う事でトージ師匠の愛弟子であるジェシカ、嫁ぎます。師匠と、あと帝国の・・いや、ダーリンの恩人であらせられる『魔王様』帝国としても是非とも結婚の儀にご参列を!と国王陛下もダーリンも申しておりまして・・・。お願い致しますね!トージ師匠!!」と膣前現れたジェシカにぶっ込まれてしまったのだ。


「・・・」思わず無言になる俺に横に来て、肘でウリウリと突くジェシカ。


結婚祝いは考えて準備していたが、まさか王族と皇族の婚礼の儀に参列依頼が来る事は全く想定して居なかった。


「ジェシカ、俺と、魔王が同時並行で参加出来ないのは理解してるよな?」と面白がっている様にニマニマしているジェシカに向かって語気を強めて尋ねるも、

「いやしかし、もう殆どバレバレじゃ無いですか? ダーリンってば、そう言う所、結構抜けてるから可愛いんですけど、冷静に考えれば、魔王レベルに魔法が使える魔法の第一人者って、トージ師匠しか居ないですもん!!」と惚気を織り交ぜつつアッケラカンと笑って居る。


「でも、魔王キャラを作った意図はジェシカも理解してるんだろ? もし俺の周囲に何か在れば、俺は本気で全てを滅ぼす邪悪な存在になってしまうぞ? それも込みでカミングアウトしろと? ちょっと考える時間をくれ!」と言って少し結論までの時間を稼いだのであった。



それから5日間悩んだ俺は、1つの秘策・・・方々丸く収まり更に俺としても一石二鳥の方法を思いつき、結婚の儀までの2ヵ月後までにその準備に没頭するのであった。



そしてその準備が終わった・・・いや完成したのは、婚礼の儀の4日前と言う結構ギリギリになってしまったものの、結果オーライである。


こうして、一泡・・・いや、上手くジェシカに一矢報いる事が出来ると思うとニンマリとあった。


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読者の皆様どうもです。

風邪の治りが実に遅い私です。

買って来た箱のみかんを食べてビタミンCを必死で取ってますが、最大のネックはご存知の通りの

左手の指でして、ゆで卵の殻を剥けないのと同様に、ミカンの皮も上手く剥けません。割と潰して汁まみれになったりして鬱です。 ミカンは美味しいんですがね。

病院で貰った薬を飲み尽くしたのに、まだ症状が残っておりもう一回火曜に薬を貰いに行く化検討中です。(月曜は休診日の為)

この寒波の所為か、今宵もゾクゾクしますね。

引っ越し以降、ここでは初めての冬を迎える事になるのですが、この寒さは少々ヤバイかいも知れません。

もうちょっと窓からの冷気の流入をなんとかすべきか!?

皆様も風邪引かない様にお気を付け下さい。m(__)m

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